韓国現代自動車、多数の工員がスマホでサッカー見ながら作業…会社の禁止措置に労組が抵抗の画像1
韓国・牙山市 現代自動車工場※写真は本文と関係ありません(ロイター/アフロ)

 朝鮮日報オンライン日本語版は12月11日、『現代自動車工場内でスマホを見ながら作業、Wi-Fi提供中止されるや労組反発』と題する記事を公開し、韓国現代(ヒュンダイ)自動車で起こっている不可思議な労使間紛争の現状を明らかにした。

 報道によると、ヒュンダイは同月9日、同社の蔚山工場(蔚山広域市)で安全上の問題を理由に作業時間中の工場内Wi-fiを遮断した。記事によると「多くの従業員が作業中にスマートフォンで動画を見るのに没頭し、生産性が低下し、事故リスクまで生じかねないとの判断」したとのことだ。だが、現代自動車労働組合は「労使合意によって設置されたWi-Fiは終日使用を前提としている』とし、原状復旧を要求している」という。

「サッカーを見ていて、車体がくると作業する」

 記事では、さらに工場内の驚きの実態が赤裸々に綴られている。

「『スマホでサッカーを見ていて、車体がやってくると素早く作業し、またサッカーを見始めていた』最近現代自蔚山工場を訪問した政界関係者は本紙の取材に対し、『10人いれば10人までが遊びながら働いていた。コンベヤーベルトの動きは本当に遅かった』と話した。同関係者は『作業台にスマホやタブレット端末を置いて、映画やユーチューブなどさまざまな動画を見ていた。外部の人の前でもお構いなしの様子に驚いた』とも語った」

 日本企業では一般的に工場内のWi-fiは、業務の効率化のために設置されている。ネット環境を整えることで、ペーパーレス化や意思決定の迅速化を図るためだ。いずれも工程管理の必要性がある社員が、許可を受けて社用のタブレットやスマホを使っているのであって、従業員の息抜きや娯楽のために配備されているわけではない。

 ところがヒュンダイは、労組の要求により福利厚生の一環としてWi-fiを導入したのだという。

 同報道で、同労組の委員長は「品質は現代自を愛する人間の感情から生まれるものであって、Wi-Fiの接続を遮断したからといって、費用削減や品質向上にはつながらない」と主張しているという。

「品質管理としてあり得ないし、怪我の危険もある」

 トヨタグループの工場で生産管理系の業務をしている社員は、こうしたヒュンダイの実態に驚きを隠さない。

「普通に危ないですよね。どのようなラインなのか詳細な記述はありませんが、自動車本体の組み立てでも、部品製造でもそれなりの重量のある素材や加工器具を使います。注意散漫な状態で作業をすれば、車の品質に問題が出るばかりか、作業している自分自身が怪我をする可能性もあります。ミスがあって、乗っている人が怪我をするなんてことがあってはいけませんし、リコールが出れば大変なことになります。

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