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現役マネージャーが語る、芸能ニュース“裏のウラ”第40回

『ドラゴン桜』平手友梨奈の圧倒的存在感とは…TBS福澤監督が魅せる『半沢直樹』的快楽

文=芸能吉之助/芸能マネージャー

geinou

 どうも、“X”という小さな芸能プロダクションでタレントのマネージャーをしている芸能吉之助と申します。

 今期の連続ドラマは豊作ですね。

 松重豊さん、國村隼さん、渡辺いっけいさん、古舘寛治さんという“人気おじさん俳優”が勢ぞろいしている松坂桃李くん主演のドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』(NHK総合)、『コンフィデンスマンJP』を手がけた田中亮さんが演出を担当している『イチケイのカラス』(フジテレビ系)、 今年3月に20年間所属していた事務所「パパドゥ」から退所した永山瑛太くんが独立してから初のドラマ出演となる『リコカツ』(TBS系)などなど、おもしろい作品が目白押しです。

 なかでも注目度が高いのが、『ドラゴン桜』(TBS系)。2005年に放送された前作には、当時まだブレイク前だった長澤まさみさんや新垣結衣さん、山下智久さんなどが出演しており、今作にも引き続き登場するのではと放送前から話題になっていましたが、続投は長澤まさみさんのみ。しかし第1話で、前作に生徒役で出演していた紗栄子さんがサプライズ出演し、視聴者は大いにわいていましたね。平均視聴率も、第1話から5話まで12~14%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という高水準をキープしており、絶好調です。

『ドラゴン桜』は『半沢直樹』のTBS福澤氏、脚本には元芸人のオークラ、そして圧倒的存在感の平手友梨奈

『ドラゴン桜』は、制作費が抑え気味になっている昨今のドラマ業界においてはかなり大がかりなセットを使い、さらにキャストによる番宣のためのバラエティ出演も他のドラマよりもかなりの本数をこなしています。しかも、『半沢直樹』(2013年、2020年)を手がけたTBSの福澤克雄さんがチーフ演出を担当しており、脚本チームには元芸人でおぎやはぎやバナナマンのラジオなどを担当している構成作家のオークラさんもいるというのがまたおもしろいところ。オークラさんはバカリズムさんが脚本を手がけたドラマ『素敵な選TAXI』(フジテレビ系)や『黒い十人の女』(読売テレビ)に脚本補助として参加しており、今後は一時のおちまさとさんや鈴木おさむさんのような売れっ子脚本家になっていきそうな気配がありますね。

 こうした力の入れようから、「何がなんでも絶対にヒットさせたい」というTBSの意気込みが伝わってくる『ドラゴン桜』ですが、より注目を集めるために、長澤まさみさんと紗栄子さん以外の前作のキャスト陣にも当然オファーしたのだと思います。けど、山下智久くんは昨年ジャニーズ事務所を辞めたばかりということもあって、難しいでしょう。

 ただ、新垣結衣さんは、彼女の代表作である『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の演出を務めた石井康晴さんが今回の演出チームにいることもあって、なんらかの形でサプライズ出演するという可能性もあるかもしれません。とかいっているうちに星野源さんとのご結婚を発表されたので(おめでとうございます!)、やはりそれはないかな……(笑)。

 前作キャストの出演もさることながら、若手のキャスティングにこだわっているところも『ドラゴン桜』の見どころでしょう。生徒役のKing & Prince・髙橋海人くん、元欅坂46の平手友梨奈さん、元“こども店長”で研音の加藤清史郎くん、レプロエンタテインメントの南沙良さん、フォスターの鈴鹿央士くん、アミューズの細田佳央太くん、テンカラットの志田彩良さんと、各事務所のイチオシの若手がラインナップされていますが、なかでも平手友梨奈さんの圧倒的な存在感が目立っていますね。

 平手さんはお芝居が上手い・下手というよりも、独特の存在感だけで作品全体を引っ張っていくことができる貴重な存在。彼女は欅坂46のアイドル時代、『夏の全国アリーナツアー2018』の幕張メッセ公演で、「ガラスを割れ!」という曲のパフォーマンス中に花道に飛び出して気迫に満ちたダンスやヘッドバンギングを披露し、その後ステージから落下……という“事件”がファンの間では伝説化しているそうですが、演技においても全身全霊で魂をぶつけてくるタイプなのでしょう。ある意味では映画向きの演技ともいえますが、それがドラマで観られるのは貴重ですね。

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落ちこぼれたちを東大に合格させようと奮闘する主人公を阿部寛が熱演、型破りな受験ドラマとして話題の「日曜劇場『ドラゴン桜』」(TBS系)。前作キャストの出演もさることながら、若手のキャスティングにこだわっているところも見どころだ。(画像は同番組公式サイトより)

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