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●健康志向の高まりを受け、ゼロ・ゼロ発泡酒の売り上げ増
ではなぜ、これほどまでにゼロ・ゼロ発泡酒が売れているのか。それは、消費者の健康意識が高まっていることが大きな要因だろう。特に近年、糖質の吸収を抑える難消化性デキストリンを添加した飲料や脂肪の燃焼を促進させる清涼飲料水が多数発売されていることからも、健康志向やダイエット志向の高まりがうかがえる。
さらに、自らの体型が気になるようになってくるのは30~40代の男性だろう。ビールをよく飲むこの年代の男性にとって怖いのは、プリン体の過剰摂取を原因に引き起こされる痛風の存在。つまり、ゼロ・ゼロ発泡酒は30~40代男性にとって救世主のような商品なのである。もちろん、体型を気にする女性にとっても糖質ゼロは魅力的に映るはずだ。
しかし、政府は「ビール系飲料」の酒税について、税率の差を縮小することを目指しており、第3のビールと発泡酒の税率を引き上げる一方で、ビールは引き下げることを検討している。まだ協議中ではあるが、もし税率改正となった場合、ゼロ・ゼロ発泡酒にとって打撃になるのは間違いない。はたして、ゼロ・ゼロ発泡酒は消費者に根付くのだろうか。今後の動向に注目だ。
(文=千葉雄樹/A4studio)
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