(「Thinkstock」より)
絶滅の危機にある動物たちのニュースやドキュメントを目にするたび、環境破壊や自然変化との関係性を感じ、わたしも人類の代表として他の生物に申し訳なく思ってしまうこの頃。
レッドリスト・レッドデータブック(RDB)とは – 環境省HP
「レッドリスト」として時折発表される絶滅危惧種は、今や世界で2万種近くに上っているそうだ。日本では、現在約300種類が絶滅の危機に瀕しているという。
トキ放鳥:人里風景で共存訓練 田植えなど見せる ひな8羽目を確認—-佐渡・保護センター/新潟 – 毎日jp.(5月20日)
日本で最も有名な絶滅危惧種の鳥、トキのニュースは定期的に流れてくる。トキは、江戸時代には日本広域にたくさんいる鳥だったが、肉や羽根目当ての乱獲で激減したのだといわれている。その生息数は、天然記念物に指定された1930年代で100羽前後。現在は、国を挙げて守っているトキも、かつては農家にとっては畑を荒らす害鳥として退治されていたそうだ。
人間は勝手でごめんよ……。
この冬、旭山動物園に行ってきたことを思い出す。絶滅危惧種を代表するホッキョクグマを間近で観たときは、複雑な感情に陥った。その途方もない身体能力には狭すぎる檻の中。映画にもなっていたなぁ。崩れ流れる氷河の不安定な居住環境で獲物が見つからず、生存の危機に瀕しているという内容だった。
動物園ではとても大切にされている様子であった。果たして種の保存としては、北極にいるよりは好条件なのだろうか。
人間の勝手でごめんよ……。
行き場ないクマ29頭…「牧場」すべて断られる – YOMIURI ONLINE(5月9日)
一方で、同じクマでも飼育員が亡くなってしまうという事故が起きた「秋田八幡平クマ牧場」では、その後が厄介なことになっている。倫理的に、殺処分するにも難しい判断であろう。かといって、引き受けるところなんてないだろうと思う。
以前、北海道のクマ牧場に行ったことがあるけれど、ちっとも楽しくなかった。ただ、閉じ込められているクマたちが数十頭。コンクリートの堀の中から、「食べ物を投げてくれ~」といわんばかりに、競って手を挙げたりしていた。毛はぼろぼろだし、臭いし、だらしないし、まるで映画に出てくる刑務所の荒くれ者の集まりのようだった。