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岩瀬大輔(ライフネット生命保険副社長)

岩瀬大輔「サムスン、ユニクロ…強い企業はトップダウン?」

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「wikipedia」より
 ネット生保トップシェア・ライフネット生命保険の設立メンバーであり、同社副社長を務める岩瀬大輔氏。2006年、戦後初の独立系生保会社となる同社を設立し、今年3月、ついに東証マザーズ上場を果たした岩瀬氏が、トップダウン経営の功罪やいじめ問題、ターニングポイントを迎える電子書籍など、難しいテーマを一歩踏み込んだ視点でひもときます。

焦点:急成長遂げたサムスン電子、トップダウン経営の功罪 ー REUTERS(9月3日)

 変化が激しくて「どの方向に向かえばよいか?」がわかりにくい時代は、トップダウン経営のほうがいいのではないかと思います。事実伸びている会社、ユニクロ、楽天、ソフトバンクをみると、みんなトップダウンの部分もありますからね。

 サムスンではグローバル幹部候補生としてMBAから毎年20人ほど採用しています。私のハーバード時代の同期のアメリカ人も入社しています。彼は今、アメリカでサムスンのギャラクシータブレットのマーケティング責任者ですが、入社した当初は文句を言っていました。グローバル企業に入ったつもりが、ものすごい韓国企業で、オーナーの要求がすごくて、やりづらい面も多かったようです。このようなトップダウン経営の弊害もあるとは思うのですが、他方で、少なくとも日本企業にはない、アグレッシブに世界の優秀なビジネスリーダーを雇い入れていく姿勢は、すごいなと思います。

いじめ聴取、自責の涙 大津自殺、生徒たちのケア課題に ー 朝日新聞デジタル(9月3日)

 人間社会で、いじめをゼロにすることはできないと思います。いじめは、子どもだけではなく大人の社会でもあるわけで、特に子どもの時は感情をむき出しなので、必ずあると思うんですよ。

 オランダに住んでいた友人が言っていたのですが、日本人は臭いものにふたをしようとする傾向がありますが、オランダ人はありのままを受け入れるという姿勢が強い。なので、ドラッグ合法化とか売春合法化をしていますね。売春婦が労働組合をつくって地位改善とか待遇改善のための活動をしたり、ドラッグは、処方箋を医者が書けばもらえます。そうすると量も制御できるし、価格も上がらないので、麻薬がらみの犯罪も減るらしいんです。

 また、オランダは運河がとても多い国で、子どもがよく運河に落ちるそうです。もし日本であれば、「落ちないように柵をつくる」という対策になると思うのですが、オランダ政府は着衣水泳を義務付けました。これは徹底した現実主義というか、落ちることを前提にした対策なんですね。

 いじめの問題で一番大事なのは、「学校行かなくてもいいんだよ。いやだったら休んでもいいんだよ」と言ってあげることだと思います。去年の秋、知人と一緒に登校拒否になっている高校生たちと語りあう機会があったのですが、彼らに「学校行かなくていいじゃん」「いいんだよ。別に遊んでも」と私たちが語りかけたことで、「すごく救われた」と言われました。

 このように、いじめがあることを前提として、いじめられた子が元気に過ごせる環境づくりをしてくべきだと思います。

ソニーの「Reader PRS-T2」をいち早く使ってみた ー ITmedia(9月3日)

 海外では、電子書籍としてみんなキンドルを使っていますね。すごい普及率です。日本はまだそこまで広がってはいないですね。コンテンツの問題等もあると思うのですが、欧米ではかなり電子書籍が広まっていて、欧米で飛行機に乗ると、多くのビジネスマンが電子書籍を使っているのを目にします。それに比べると、日本はすごく遅れているなという肌感覚を持っています。日常の生活ではあまりなくてもいいと思いますが、海外旅行の際などに分厚いガイドブックなどが電子書籍に入ったら便利だと思います。日本でも普及することを期待したいですね。

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