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橋下徹市長、初めて市民を敵に回した桜宮体罰自殺問題をミスリードするメディア?

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「橋下徹 公式HP」より
 大阪市立桜宮高校バスケットボール部に所属する、同校体育系学科生徒が自殺した問題で、自殺の遠因に、同部顧問教諭による体罰があったとして、橋下市長主導により、今春の同校体育系学科入試が中止される事態に発展した。

「生徒がひとり自殺して、その原因が究明できておらず、受け入れ態勢が整っていない中、入試を行うことなどできない」というのが、橋下市長の言い分だ。

 前回記事『桜宮高校体罰自殺問題、顧問をかばう声も…保護者の本音と、橋下市長国政出馬のサイン』で、顧問教諭をかばう声まで聞こえた保護者やOBたちの本音や、一連の対応から橋下市長の国政出馬へのサインとも受け取れる内容を紹介したが、橋下市長に対しては、大阪市の教育現場、市民から猛反発が出ているようだ。

 今年、桜宮高校体育系学科の受験を考えていた受験生を持つ保護者は「今から志望校を変えるのは容易ではない。市長は、同科受験生予定者に同校の普通科を受験しろというが、それでは、受験科目、カリキュラムは体育科系学科と大きく変わってしまう。来年の入試からというのならともかく、今春の入試中止というのは、いくらなんでもやりすぎだ」と、その胸の内を明かす。

●マスコミのミスリード

 今回の橋下市長のやや強引とも思える動きについて、「昨年の衆院選で日本維新の会が存在感を発揮できなかったこと、安倍総理の再登板に、話題をかっさらわれたことへの焦りがある」という報道も見られる。しかし、関西地区の地方自治体に出向中の中央キャリア官僚・C氏は、これとは違う見方を示す。

「生徒が自殺したという“事件”と、桜宮高校の入試制度を変えるという“制度の問題”を、マスコミや国民が混同している。自治体の長としては、たとえ有権者から総スカンを食らってでも、生徒の命を守らなければならない。生徒の自殺という“事件”を受けて、入試を中止し、かつ教員をすべて入れ替え、その上で(受験生をはじめとする生徒の)受け入れ態勢を整えようというのは、方法論としては間違いではない。途中、予算を執行しないなどの強権的な発言もあったが、それも含めて、政治家の政治判断としては正しい」

 C氏はまた、「橋下市長が、昨今の政局で注目度が落ちたことへの意趣返しとして、入試中止に踏み切ったという論調は、政治家の政治判断を萎縮させ、マスコミ受け、大衆受けを狙ったポピュリズムにつながりかねない。マスコミによるミスリードが著しい」と、橋下市長を擁護する。

 一方、関西地区の出先機関に勤務する中央キャリア官僚・B氏は、C氏とは違った見方をする。

「市長の、体罰を根絶したいとの思いはわかる。しかし、入試中止を決めるまでのプロセスが、あまりにも拙速かつ強権的。あのやり方がまかり通れば、声の大きい、腕力のある政治家ならば、教育も地方行政も、すべて政治に右へ倣えにできる。わざわざ予算を執行しないなど、強権的な発言をしなくても、入試中止は市長としての強い思いとして行政に伝えればいい。その上で『入試時期も迫っており今年度は入試を行う。その代わり来年度から中止とする。そして教員は総入れ替えする』など、もう少しソフトランディングなやり方があったのではないか。

 とはいえマスコミの報道は、かなり偏っている。報道を字面だけで読むと、市長は、人が亡くなった事件を人質に政局を仕掛けているかのような印象を受けかねない。マスコミによる印象操作が著しい」

 もっともこのB氏は、「はなはだ不謹慎な物言いで恐縮だが」と前置きした上で、「もし事件(生徒の自殺)が年度の前半であったならば、即、入試廃止はやむを得ないと思う」と話す。受験生の進路決定を基準とした判断からだ。

●強権的手法でなければ、動かせない?

 これら相反する官僚たちの声に対し、桜宮高校事件の取材にも当たった在阪準キー局の放送記者・A氏は、また違った見方を示す。

「市長のやり方が強権的に映るというが、したたかな大阪市職員を動かそうと思えば、ソフトランディングなやり方では通用しない。予算を出さないなどの『伝家の宝刀』を抜き、振り回さなければ、とても大阪市の教育行政なんて動かすことはできない。もし市長が行政を立てて今回の事案に当たっていれば、桜宮高校の入試はそのまま実施され、事件の遠因となった顧問教諭ひとりの責任として、これまで続いている桜宮高校の伝統はナアナアのうちに存続するだろう。つまり体罰根絶など、到底望めないということ」

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新米のように粘り強い橋下市長

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