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バイトのおバカ行為騒動、未然の予防・発生時に備え、企業がしておくこととは?

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アイスケースに入ったローソン従業員がFacebookに投稿した画像(「Youtube」より)
 世の中には「ブラック企業ランキング」「不人気企業ランキング」といったものが存在する。しかし、ブラック企業アナリストの新田龍氏によれば、「ブラック企業」に該当しない企業が含まれていることがあるという。内情は優良企業でさえあるのだが、その企業が属する業界や、一部の個別企業によるダーティなイメージが投影されている可能性があるためだ。新田氏がそのような企業を取り上げ、「何がブラック企業イメージの原因か」「実際はどうなのか」について、多角的に分析していく。

 少し前の話になるが、おバカなアルバイトがアイスケースや冷蔵庫の中で涼を取ったり、店舗の備品や食材を不適切に扱ってツイッターに掲載したりすることが多発した。7月にローソンで発覚して以来、ミニストップ、バーガーキング、ほっともっと、丸源ラーメン、ブロンコビリー、どん兵衛屋、ピザハット、ピザーラ、マックスバリュ、道とん堀、餃子の王将、スシローなどで発覚。店側は謝罪し、営業休止や消毒対応など大わらわである。

「バカバイトしか雇えないブラック企業vs.勤務先を潰すブラックなバカバイト」みたいに面白おかしく眺めていられるのは他人事のうちで、自分が経営する店や企業で同様のことが起こってしまってはたまらない。「なぜこんなことが起こるのか」については多くの専門家が各所で述べていらっしゃるので分析はお任せし、筆者からは「こんなことにならないようにするために、企業側はどうしておくべきか」について言及しておこう。

●企業側は、事故が起きる前提で、事前に対応策を検討しておく

(1)「事故は起こり得るもの」と覚悟する

 バイト側に悪意がある場合は論外。採用ミスだし、彼らに「報復したい」と思わせるくらいブラックな環境にしてしまった経営者や社員も悪い。

 しかし今回発覚した(もしくは発覚しないまま世の中で多数起きている)ケースは、「仲間内でウケたい」という程度の悪ふざけによるものだ。周囲や、場合によっては親でさえも「なぜそんなに騒ぎになるのかわからない」といった反応を示すくらいで、自浄作用は期待できない。巻き込まれてしまうことはあると覚悟しなくてはならず、「事故を未然に防ぐ仕組み」と「事故が起きた際の対応指針」を決めておくことが必要である。

(2)事故を未然に防ぐ仕組みをつくる

 まずは企業側でマニュアル整備や損保加入、入職時研修など、事故対策を行っておくことが大前提だ。何もやっていなければ、事故責任は企業が負うことになってしまう。

 この機会に、就業規則を見直しておくとよいだろう。トラブル時の対応について明示していない場合は、「故意に迷惑行為を行った場合、損害賠償や解雇もあり得る」と定めるのも有効だ。(ただし、損害の全額請求は雇用する側の責任を定めた民法715条や過去の判例からして難しい。従業員に請求できたとしても、損害金額の1/3くらいになるだろう)

 手間にはなるが、採用時に当該人物のSNSアカウントを確認し、社会的モラルに反した言動や行動を取っていないかチェックすることも一定の有効性はある(サブアカウントを保有している場合は把握が困難だが…)。

 さらに徹底する場合は、勤務開始時に携帯類は企業側が一括で預かって管理し、緊急連絡は代表電話宛にさせるようルールづけをする、という方法もある。