「週刊文春」(文藝春秋/昨年12月19日号)が、最近副業ビジネスが好調のタレント・千秋を、同じくタレントの神田うのがライバル視し「陰口を叩いている」と報じている。同誌によると、千秋は2004年に立ち上げた子供服ブランド「リボンキャスケット」が大成功し、一説には年商50億円ともいわれるほどであり、昨年には天然石アクセサリー販売会社、ラブストーンを設立し、こちらも成功しているという。神田はその千秋の宣伝方法を批判しているというのだが、その宣伝方法とは、千秋自身のブログ内で多くのタレントの友人が同社アクセサリーを実際に買って着けている写真をアップするというもの。そんな神田も、サイドビジネスでは千秋に引けを取らず好調のようで、同誌によればパンストやウェディングドレス事業で年商100億円レベルだという。
実際に神田が千秋を“敵視”しているかは定かではないが、このようにサイドビジネスで稼いでいるママさんタレント、いわゆるママタレは、このふたりに限らず多い。今回は、そんなママタレたちのサイドビジネス“業界”の実態に迫ってみたい。
●紗栄子
米メジャーリーグ選手・ダルビッシュ有の元妻で、慰謝料問題などで連日メディアを賑わせたシンママ(シングルママ)・タレントの紗栄子。彼女がプロデュースしたコスメブランド「ボナボチェ(BONAVOCE)」のアイライナーがシリーズ累計30万本、3億円を超える売り上げという大ヒットを記録。紗栄子は以前にも洋服プロデュースなどをしており、ファッション関連のビジネスウーマンとしての顔のほうが一般には有名かもしれない。
ちなみにこのコスメブランドはアジア各国でいまだ人気が続いているそうで、一部メディア報道によると、ハワイでも事業展開を計画しており、すでにハワイのコンドミニアムを下見済みで、ファション&コスメブランドのショップや「サエカフェ」などのプロジェクトが進行中とのこと。今月24日にはファースト写真集『EPISODE 1』(宝島社)を発売するという発表もあったばかりだが、ネット上では「元夫の金で好き放題してる」「洋服ブランドつぶしたよね」「サエカフェって、ネーミングセンスまるでない」「コスメ本当に売れてるの?」「いまさらグラビアって…」といった批判的な声も多く見られる。
こうした声を裏付けるかのように、昨年4月に「女性自身」(光文社)が発表した「『嫌い』なママさんタレント・アンケート」では前年に続き1位となっており、イメージの悪さが、今後の新たなビジネス展開に影響がないか気になるところではある。
●梨花
モデル、タレントとして活動中の梨花は、ライフスタイルショップ「Maison de Reefur」を展開。アパレル関係者の話では「月商1億円を達成しているそうです。アパレルの相場から考えると驚きの売り上げですよ」というほどの大成功。最近はウェブショップも展開しており、順風満帆のようだが、ネット上では「ノートが1890円、ルームウェア2万円とかなめている」「中国製なのにとにかく高かった」「名前で売れてるだけ」という客からの批判の声も見られる。もちろん日本製の商品もあるのだがさらに高額で、強気の価格設定であることがうかがえる。
●益若つばさ
いわゆるギャルママのカリスマとして、かなり以前より彼女たちをメインターゲットにサイドビジネスを展開しているのがモデルの益若つばさ。自身でコスメブランド「CandyDoll」「Dolly Wink」などをプロデュースし、特に1260円のつけまつげが09年の発売から累計600万個、70億円の売り上げを誇る。
しかし昨年の離婚発表の影響でイメージダウンは避けられない状況が続いており、今後はシンママ・タレントとしての新たなビジネス展開を模索するかもしれない。