●辻希美
昨年10月、子ども服ブランド「Saruru」の立ち上げを発表し話題となっている元モーニング娘。(モー娘)でタレントの辻希美。以前からハワイ発のパワーストーンブランド「マルラニハワイ」とコラボしたブレスレットで2000本以上を売り上げた実績もあるが、一番の収入源は別にあるようで、彼女はブログの炎上マーケティングビジネスで月収が500万円という情報もある。昨年9月11日付当サイト記事『辻希美、セレブ生活露出&ブログ大炎上で月収500万大儲け?の美味しいビジネス』で芸能プロ関係者は、次のように語っている。
「(辻のブログを運営する)アメブロは、ブログ内の広告の表示回数やクリック数に応じて、収益がタレント側に支払われる仕組みです。バナーは1回表示されると、高くて0.05〜0.07円。1クリックで2〜3円。1000万PVあっても70〜100万円くらいにしかなりませんが、そんなにPVを稼げるタレントはごく一部。(略)辻さんくらいになれば、PVも数千万にのぼるだろうし、月500万円稼ぐ時があるというのも、大げさではないのでは」
夫・杉浦太陽と仲も良いイメージを保っているのは、離婚しシンママになっている他の多くのママタレと違い好印象なのは間違いない。ヤンママ層にも明るくおバカな幸せ家族キャラで人気上昇中というから、立ち上げたばかりの子供服ブランドも成功する可能性が高いかもしれない。
この他にも元・モー娘。のママタレでサイドビジネス成功者はいる。藤本美貴は結婚出産後の着圧ストッキングや骨盤レギンス、マザーズバッグなどのプロデュース業のサイドビジネスで成功、ブロガーとしても月収100万を超えているともいわれる。初期メンバーの石黒彩は料理グッズプロデュース、飯田圭織は育児DVDなどを展開している。
元・モー娘以外でも、木下優樹菜、辺見えみり、小倉優子などはブログ関連による収入が月100万円以上ともいわれている。
さて、こうしたママタレを“売り”にしてサイドビジネスとして稼いでいることについて、同年代の一般のママたちはどのように思っているのだろうか。
「可愛いし、若いのに子供も育てて金持ちで羨ましいよね。批判的なみんなは、やっかみも結構あると思うよ」(20代)と素直に「羨ましい」という声も一部からは聞かれたが、
「自分の子供を利用して商品にしているところが最低」(20代)
「育児をネタにしながら(子供を預けて)メディア露出で注目を浴びてるのはどうかと思う」(20代)
「良識のある親は、子供の名前や写真までさらして金を稼ごうとは思わないはず」(30代)
「芸がない芸能人の苦肉の策に見えてしまう」(10代)
など、批判的は意見が大半を占めた。
●すでに飽和状態、芸能活動を狂わす危険性も
だが、こうした批判的な意見とは裏腹に、今回見てきたようにママタレのサイドビジネスは成功している事例が多いようにも思えるが、ある企業経営者は「ママタレというだけで商品が売れていた時代は数年前まで。今はどんな芸能人ママタレでも売れる、という状況ではなく、すでに飽和状態なため、勝ち組・負け組がはっきりする時代になってきた」と警告する。また、サイドビジネスという意味では、一昨年発覚したペニーオークションサイト詐欺事件に、熊田曜子、ほしのあき、小森純など数多くの有名タレントが金銭的な見返りを受け加担していたことが明らかとなり、サイドビジネスが芸能活動に致命的なダメージを与えかねない危険性を示す結果となった。
そんな危険も孕みつつ、しばらくは勢いが衰えそうもないママタレのサイドビジネスの世界において、今後どのような新規プレイヤーやスターが生まれるのか、その動向から目が離せない。
(文=成田男/フリーライター)