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山崎元「耳の痛い話」(12月3日)

キャリアと人生で失敗しないポイントは、28・35・45歳?適職決め、定年後の目処…

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「Thinkstock」より
 筆者は、学生や若手ビジネスパーソンを相手にキャリア・プランニングの話をすることがよくある。一般にキャリア・プランニングが必要な理由が3つある。

 第1にして最大の理由は、自分の人材価値をつくるには時間が必要だからだ。人材価値は、

(1)ある仕事ができるという能力
(2)その能力を実際に仕事に使ったという実績

という2つによって構成されるが、仕事のスキルを身に付けるにも、能力を具体的に仕事で使うにも数年単位の時間が掛かる。そして、誰にとっても時間は有限だから、計画と戦略が必要になる。

 仕事のスキルを身に付けるのにどのくらいの時間が必要かは、仕事の種類や求めるレベルにもよるが、多くの場合、「集中的な努力の下に2年」過ごすと、一人前とまでいわずともその仕事の素人とは異なるレベルに達することができると、筆者は考えている。あるいは、2年努力してもレベルが上がらない仕事は本人に向いていないともいえる。短期的な計画、あるいは試行錯誤の目処として「2年」という期間は、適当である場合が多い。

 第2に、自分についても会社についても将来のことはわからないからだ。特に、学生時代に自分の職業適性を見極めることなど不可能だ。端的にいって、まずは就職してみて、試行錯誤しながら自分がどういった「職」において人材価値をつくっていくのかを見つけなければならない。しかし、この試行錯誤はいつまでも続けられるわけではない。
 
 自分の適職は、考えて決めるものというよりは、働いてみて「出会う」ものだ。また、やりたいと思う仕事でも、チャンスが与えられない場合があるし、チェンスを得るための努力が必要だ。加えて、自分から職や機会を選ぶために、キャリアプランニングの知識の一部として転職の方法も知っておく必要がある。

●年齢的制限


 第3の理由は、チャンスを得ることができる年齢的な時期に限りがあることだ。若手社員として仕事を与えられながら仕事のスキルを身に付けることができるのは、概ね20代の間までだ。また、ビジネスパーソンの能力上の全盛期は30代前半だ。仕事上の実績をつくったり、人材価値を他人に印象づけたりできるのは、主にこの年代だ。