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ベネッセ、最大で1兆6千億円損失の恐れか 損害賠償支払いで いまだに漏洩発覚続出

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ベネッセコーポレーション本社(「Wikipedia」より/Lim0)
 原田泳幸氏は経営のプロなのか、それとも厄病神なのか――。

 原田氏が会長を務める日本マクドナルドホールディングス(HD)と、会長兼社長を務めるベネッセHDが共に赤字に転落し、原田氏に強烈な逆風が吹きつけている。

 日本マクドナルドHDの14年12月期連結決算の最終損益は218億円の赤字(前期は51億円の黒字)となり、最終赤字は03年12月期以来11年ぶりのことだ。15年1月の既存店売上高は前年同月比38.6%減。減少幅は14年8月の25.1%減を上回り、ワースト記録を更新した。昨年7月の仕入れ先だった中国食肉加工会社が使用期限切れ鶏肉を使っていた問題に続き、年明けに全国各地で異物混入が明らかになったことから、深刻な客離れが起きた。2月は同28.7%減で、客数も19.1%減。売り上げは13カ月連続で前年を下回り、客数は22カ月連続でマイナスとなった。

 損益の急激な悪化が実質無借金経営の財務体質を蝕み、01年の上場以来初めて減配(これまでは年30円配当)の懸念が出てきた。

 一方、ベネッセHDの15年3月期連結決算の最終損益は、最大90億円の赤字(同199億円の黒字)を見込む。昨年7月に発覚した会員情報漏洩事件のおわび費用が膨らんだ。「黒字を諦めていない」と原田氏は述べているが、状況は厳しい。

 原田氏が行く先々で事件が発生し、赤字に転落する。原田氏を「疫病神」と呼ぶ声も聞こえる中、原田氏は「プレジデント」(プレジデント社/2月2日号)インタビューで次のように反論している。

「現在のマクドナルドの不調について、一部のメディアが私だけに原因があったかのように報じていますが、違和感を覚えます。ハンバーガーは非常にスピードが速い。多くのお客さまは衝動買いで、しかも購買頻度が高い。今日気を許すと明日響く。今日しっかりやれば明日売り上げが伸びる。そういったビジネスです。米国本社から赴任してきたCOOに実務を任せてから約2年がたっています。その事実は理解してほしいと思います」

 日本マクドナルドHDは2月20日、その原田氏が3月25日の株主総会後に会長を退任すると発表したが、深刻な業績不振が退任決定の背景にあるとみられている。会長職は当面、空席となる。

●新たなデジタル事業スタート


 その原田氏がベネッセHDで打ち出したのが、通信教育講座「進研ゼミ」に代わる教育事業の新しいビジネスモデルだ。会員登録なしに使えるオンライン学習プログラム「ベネパ」を2月17日から始めた。ローソンでプリペイドカードを購入し、自宅のパソコンやタブレット端末から専用のウェブページに接続して利用する。価格は500円から。幼児から高校生までを対象とする。