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安倍首相、安保法案を火事にたとえて説明し、「消防士は誰かを殺さない」と一蹴される

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「首相官邸HP」より
 今国会で安全保障関連法案成立を目指す安倍晋三首相は、その必要性を訴えるため、異例ともいえるほど頻繁にメディアへの出演を繰り返している。7月20日には『みんなのニュース』(フジテレビ系)で安保法制を火事にたとえて説明。28日の参議院特別委員会では、民主党の小川敏夫氏が「消防士を鉄砲で殺そうとする敵はいない。消防士も誰かを殺さない。武力行使ではない例を挙げて説明するのはおかしい」と批判した。このほかにも安倍首相は、21日の『深層NEWS』(BS日テレ)、23日にはラジオ番組『ザ・ボイス』(ニッポン放送)にも出演している。

「安倍政権寄りとされるフジサンケイグループや読売グループのメディアには登場する一方、政権に批判的とされるテレビ朝日やTBSの番組には出演していません。TBSラジオの『荒川強啓 デイ・キャッチ!』内でキャスターの荒川は、安倍首相へ出演オファーしていることを明言していますが、まだ回答は得ていないようです。同番組は過去、生放送中に政府要人に厳しい質問をして困惑させるなど、鋭い政治批判に定評がありますが、その出演オファーを断ったとなれば、『都合の良い番組ばかりを選んでいる』との批判を受けても仕方ありません」(テレビ局関係者)

 2004年10月21日、当時の武部勤自民党幹事長が同番組に出演したときのことだ。この頃、日本歯科医師連盟から同党議員への裏献金疑惑が取沙汰されていた。石原伸晃国土交通相(当時)側に対する国民政治協会を経由する4000万円の迂回献金、同党旧橋本派への1億円ヤミ献金の疑いである。
 
 番組では、この疑惑について荒川が「今後、どのような対策を講じますか?」と武部氏に質問した。武部氏は「質問の意味がわからない」と答えた。荒川は怯むことなくまったく同じ質問を繰り返すと、武部氏は冷静さを失い、「こういう質問があるとは事前に聞いていない」「今日はそういう話で来ていない。これ以上は、お答えしません」と怒りを露わにしたのだ。ラジオ局関係者は話す。

「もちろん番組の内容についてゲストの方と事前の打ち合わせはしますが、本番ではそこに書かれていない質問が投げかけられることは頻繁に起こります。予想しない展開になることこそ、ラジオの醍醐味ですからね」

 安倍首相は、自分に都合の良い番組にしか出演しないのだろうか。
(文=編集部)