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マック、信頼回復の新施策で逆に批判殺到「客の神経を逆撫で」「開き直り」

文=沼田利明/マーケティングコンサルタント

 日本マクドナルドは、商品の原材料に期限切れの鶏肉が使用されていた問題をはじめ、異物混入が相次ぐなど、安全性が疑問視されたことがきっかけとなり、深刻な売り上げ低迷が続いている。今年1月には、既存店売上高が前年比マイナス38.6%まで落ち込んだ。

 そのようななか、マクドナルドは消費者の信頼回復に向けて、一般消費者による同社の加工工場や店舗の視察を行うなど、食の安心・安全を確認するための「ママズ・アイ・プロジェクト」を開始した。

 プロジェクトのリーダーには放送作家の鈴木おさむ氏を据え、子を持つ女性有識者をメンバーに並べ安全をアピールするグループをつくった。同社のサラ・カサノバ社長は、「食の安全に家庭内で最も厳しい目を持つ母親の意見をよく聞き、より良い会社にするためだ」と強調し、プロジェクトに自信を見せた。

「ママズ・アイ・プロジェクト」の内容

(1)消費者から意見・質問を広く募集

「こんなことを確かめたい」「見てみたい」というマクドナルドに関する意見や疑問・質問を、ママに限らず幅広い消費者から募集している。ツイッターでハッシュタグ「#マクドナルドのここが知りたい」をつけてツイート、またはHPの専用フォームで投稿すると、その中から同社が選んで回答する。

(2)「ママズ・アイ・テーブル」による意見交換

 消費者からの意見・質問を基に、鈴木氏、プロジェクトメンバー、カサノバ社長、担当社員などが集まり、意見交換会「ママズ・アイ・テーブル」を月1回程度、定期的に実施する。

(3)母親目線で直接チェック

 意見交換会を踏まえ、プロジェクトメンバーのママたちが店舗キッチン・工場・農場などの視察を実施。国内外のマクドナルドの食品が生まれる現場を訪問し、母親目線で直接、品質管理体制をチェックして映像と記事でレポート。わかりやすく食の安心情報を発信する。

(4)特設ウェブサイトや店頭で活動内容をレポート

 レポートは、ウェブサイトに掲載するほか、マクドナルドのソーシャルメディアやテレビCM、店頭で配るパンフレットなどで公開していく。

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