そのようななか、マクドナルドは消費者の信頼回復に向けて、一般消費者による同社の加工工場や店舗の視察を行うなど、食の安心・安全を確認するための「ママズ・アイ・プロジェクト」を開始した。
プロジェクトのリーダーには放送作家の鈴木おさむ氏を据え、子を持つ女性有識者をメンバーに並べ安全をアピールするグループをつくった。同社のサラ・カサノバ社長は、「食の安全に家庭内で最も厳しい目を持つ母親の意見をよく聞き、より良い会社にするためだ」と強調し、プロジェクトに自信を見せた。
「ママズ・アイ・プロジェクト」の内容
(1)消費者から意見・質問を広く募集
「こんなことを確かめたい」「見てみたい」というマクドナルドに関する意見や疑問・質問を、ママに限らず幅広い消費者から募集している。ツイッターでハッシュタグ「#マクドナルドのここが知りたい」をつけてツイート、またはHPの専用フォームで投稿すると、その中から同社が選んで回答する。
(2)「ママズ・アイ・テーブル」による意見交換
消費者からの意見・質問を基に、鈴木氏、プロジェクトメンバー、カサノバ社長、担当社員などが集まり、意見交換会「ママズ・アイ・テーブル」を月1回程度、定期的に実施する。
(3)母親目線で直接チェック
意見交換会を踏まえ、プロジェクトメンバーのママたちが店舗キッチン・工場・農場などの視察を実施。国内外のマクドナルドの食品が生まれる現場を訪問し、母親目線で直接、品質管理体制をチェックして映像と記事でレポート。わかりやすく食の安心情報を発信する。
(4)特設ウェブサイトや店頭で活動内容をレポート
レポートは、ウェブサイトに掲載するほか、マクドナルドのソーシャルメディアやテレビCM、店頭で配るパンフレットなどで公開していく。