「仕事のできない人に海外の案件は任せませんから、海外出張は仕事を任せても大丈夫との社内評価と同じ意味になります」(30代・商社の会社員)
どこの会社でも、ある程度は有能な人物か、相応の立場にある人が行くイメージが強い海外出張は、国内出張よりもエリート意識を刺激する。そこの部分に話をフォーカスすると、世代や業種に関係なく得意になって話してくれる人も多く、会話を引き出しやすい。
「こんなことありませんか?」
「そうそう、そんなことよくありますね」
別に自分が同じ経験をしていようといまいと関係なく、そうやって話を振ってみれば、軽く10分以上つなぐこともできるだろう。そんなネタ振りに役立つ「海外出張あるある」の厳選15ネタを紹介しよう。
●海外出張あるある
1.上司が予算設定にうるさい
航空券代や宿泊費用がかさむ海外出張。上司や経理への事前申請で気を遣って格安航空会社や格安ホテルなどで設定した安い料金は「安全面が心配だから」と却下され、正規料金で申請すると「高い」と文句を言われる。
2.しつこくアドバイスをしてくる人は「本当は自分が行きたいだけなのでは?」と思う
海外出張が決まると、「あの国は……」などと、余計なお世話と言いたくなるアドバイスを頻繁にしてくる人がいる。まるで自分のほうが詳しいことをアピールしているようだ。
3.大企業じゃないのに海外出張が多い
商社やメーカーのエリート社員に限らず、製造業は中小関係なく海外出張多い。ただし、コストパフォーマンスを考えての生き残りをかけた厳しい交渉も多いので、「正直行きたくない」と思う人も多い。
4.出張先が中国や韓国というと微妙な顔をされる。
昨今の国家間の政治的緊張を背景に、避けている人が多いために起きる反応。そのほか、PM2.5などの大気汚染を心配する声も少なくない。
5.海外出張を喜ぶのは初心者と20代だけ
海外出張がうれしいのは、エネルギーがあり余っている若手社員だ。役職も上がり、経験年数も積み重なる年齢になると、海外に行くことに大きな喜びはなく、日本を離れるリスクのほうがよほど心配になってくるものだ。
6.荷造りの時に、つい荷物の中に短パンとビーチサンダルを忍ばせてしまう。
学生時代にバックパッカーなどをしていた経験がある人は「せっかく海外に行くのだから四六時中スーツじゃもったいない」と、自由時間の有無にかかわらず「念のために」持っていく。特に若手社員に多い。