さる6月7日、経済産業省と東京証券取引所は共同で全上場企業銘柄から「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)2021 」28社と「DX注目企業」20社を選出した。その中には「不動産テック」を冠に据えて、業態を革新した不動産仲介会社も含まれている。
この選出から読み取れるのは、不動産業界の二極化が顕著に進んでいることだ。日本の不動産業界には旧来の取引慣行が色濃く残っている。膨大な書類、重要事項の説明、審査、契約や捺印、そして引き渡し後のサポートなど、取引額が高額であるため、多くの時間とリソースを要する。
このプロセスのベースになっているのは「書類」と「対面」であり、DXの流れに大きく取り残されている不動産会社が圧倒的に多い。しかもコロナ禍にあっては、顧客も物件探しから不動産会社とのやり取りなど、外出機会や対面接点が増えることに、慎重にならざるを得ない。
しかし「DX2021」「DX注目企業」での選出に象徴されるように、不動産会社の一部は、すでにDXを実践している。そしてDX実践の有無が不動産会社の収益力に格差を生み出しているが、コロナ禍で格差はさらに拡大していく。DXにスピード感をもってシフトするかどうか――その違いが不動産会社の収益力を決定づけている。
DXで成果を出す要件はビジネスモデルの変革である。たんなる業務のデジタル化ではない。その核心を学べるセミナー(無料)が7月16日にオンラインで開かれる。テーマは「顧客中心型思考で競合差別化する〜変わり始めた不動産業界のデジタル化最前線〜」。
主催者のセールスフォース・ドットコム(本社・カリフォルニア州サンフランシスコ市)は、クラウドベースの顧客管理システム・営業支援システム・マーケティングオートメーションを世界15万社以上に提供している。
セミナーでは、
(1)顧客ニーズに個別化された物件情報提供
(2)非対面による物件案内・説明、契約、アフターフォローに至るまでの業務プロセスのデジタル変革
(3)顧客を中心に置いたワンストッププラットフォーム構築・運用
について、ユーザーが登壇して日本国内の事例を交えて紹介する。
さらに当日は、社会システムと不動産DX、それぞれのエキスパートも登壇し、以下のプログラムで講演。多くの知見を得て、新たな成長ステージに進んでいただきたい――。
14:00~14:30
社会活動家・社会システムデザイナー
武井 浩三 氏
「利益追求型から社会創造型へ」
不動産業界が担う次世代の街・ひと・住まい
14:30~14:50
リノべる株式会社導入事例講演
執行役員 本部長 今井 良樹 氏
15:00~15:35
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
執行役員 田村 貴海 氏
「顧客生涯価値向上に向けた不動産管理事業のデジタルトランスフォーメーション」
15:35~16:15
長谷工グループ導入事例講演
「経験と勘」からデータに基づく管理サービスへ
~長谷工が掴んだ「入居者の想い」と管理業務のDX~
16:15~16:30
Q&A
※講演の内容、順序は、予告なく変更する場合がございます。何卒ご了承くださいませ。
<開催要項>
配信日時 : 2021年7月16日(金) 14:00~16:30
会 場 : オンライン
参加費 : 無料(事前登録制)
主 催 : 株式会社セールスフォース・ドットコム
問い合わせ先 : オンラインセミナー運営事務局:salesforce@event-ex.net
※この記事はPR記事です