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UUUM、ライバーとの資本提携は”コレコレ封じ”?リスナーの懸念に飯田会長が回答

文=編集部
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株式会社ライバー・飯田祐基会長のInstagramより

 6月28日、ユーチューバー事務所のUUUMがとライバーが資本業務提携すると発表した。UUUMは「HIKAKIN」や「はじめしゃちょー」「フィッシャーズ」「東海オンエア」など人気ユーチューバーが数多く所属する、業界でも最大規模の事務所。一方のライバーは、”生配信の王”の異名を取る「コレコレ」を筆頭に、ライブ配信に定評のあるクリエイターが所属している。

 両社は、「関係値を強化し双方のアセットを最大限活用することにより、両社所属クリエイターの価値向上につながるという考えで合意し、本件資本業務提携契約に至りました」と揃って発表。

 いずれも詳細な資金の額や契約内容については言及していないが、UUUMがライバーに出資して株式を所有するかたちだという。

 コレコレはリスナーからの情報提供をもとに、ユーチューバーなどの配信者たちのスキャンダルを追及するスタイルが人気で、”YouTube界の文春”などともいわれる。これまでにも数多くのユーチューバーの不祥事を取り上げており、それが発端となって活動休止や謝罪発表等に追い込まれたケースも少なくない。

 UUUM所属のユーチューバーでも、フィッシャーズの「ぺけたん」がファンの女性と”不適切な関係”をもっていたことが発覚して事実上の引退へと発展したり、「ワタナベマホト」が未成年女性にわいせつ画像の送信を強要していたことを取り上げてマホトが逮捕されるに至るなど、たびたびコレコレのライブで不祥事が暴露されてきた。

「最近でも、UUUM所属のユーチューバー同士のいじめ問題を取り上げ、物議を醸した例がありました。『かつや』が、3年にわたって『きょんくま』からいじめられているとして、コレコレに相談。かつやは事務所に相談したものの、介入には難色を示されたことから、自力での解決は困難と判断してコレコレを頼ったようです。しかし、コレコレが生配信でこの問題を取り上げようとしたところ、ライバー社の飯田祐基会長からストップがかかり、翌日にはかつやときょんくまがそれぞれ和解したと発表。UUUMがコレコレのチャンネルで発表されることを嫌い、重い腰を上げて介入したことは明らかです」(芸能記者)

 また、昨年も「レペゼン地球」の不祥事をコレコレが取り上げた際、レペゼンのリーダーである「DJ社長」が飯田会長と親交があることから、会長経由でコレコレに年末の解散ライブまでネタを封印するように依頼し、コレコレもそれに応じた。

ライバー・飯田会長、コレコレの活動が制限されることはないと明言

 飯田会長は自身のTwitterで、UUUMとの提携によってクリエイターの行動を制限することはないと説明したが、過去にコレコレに発信制限をかけていたことを知るコレコレチャンネルのリスナー(コレリス)からは、今後コレコレがUUUM所属のユーチューバーのネタを扱いづらくなるのではないか、と懸念する声が続出。

 そんな声を受けて6月29日、コレコレの生配信に飯田会長が登場して自ら事情を説明した。

 コレコレは配信のなかで、過去にチャンネル登録者が50万人を突破した際、UUUM所属のユーチューバーにコラボを持ちかけたが、突然ユーチューバーが音信不通になったことがあると明かした。のちに、そのユーチューバーはUUUMの社員から「コラボをしないように」と歯止めをかけられていたことが判明。ほかにも、UUUMから自身が目の敵にされている節があると語った。

 さらに、万一、UUUMとの提携によって今後、配信に制限がかけられるようなことがあれば、事務所を辞めることもあり得るとの思いを述べると、飯田会長はUUUMとの提携はライバー所属のクリエイターにとって選択肢を増やすものであって、メリットはあるがデメリットはないと強調。また、コレコレの個人配信に対して制限をかけることはできない、と確約をとったうえで提携していると説明して理解を求めた。

 Business Journal編集部としてもライバー広報部に、「仮にUUUM社のクリエイターに関するネタがコレコレのもとに届けられた際、UUUM社に対して忖度せずにコレコレチャンネルでの配信を認めるか」と問い合わせたところ、同社代表取締役CEO・市川茂浩氏より以下のように回答があった。

「弊社はクリエイターの意向に最大限沿った対応をさせていただくポリシーをもって創業し、現在もそのような経営指針を維持しておりますので、今後もそのポリシーに準じて経営判断を行ってまいります」

 くしくも提携を発表する直前に、UUUM所属のユーチューバーをはじめとした30人を超えるユーチューバーたちが緊急事態宣言下に、深夜まで飲酒やカラオケなど大宴会を開いていたことが週刊誌に報じられた。そのため、このネタをコレコレが扱わないようにUUUMが資本を投入したとの声もあったが、提携の話はかなり前から進んでいたとコレコレも証言。

 ユーチューバーへの注目度が上がり、不祥事が話題になりやすくなったが、一般企業とは異なり、倫理観や社会常識などを教育する体制が確立されている事務所は少ない。今後もユーチューバーの不祥事が社会をにぎわすニュースは続く可能性は高い。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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