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『女囚セブン』深夜ドラマ女優に堕ちた剛力彩芽、イジメ役どハマりのトリンドルが必見

文=美神サチコ/コラムニスト
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『女囚セブン』深夜ドラマ女優に堕ちた剛力彩芽、イジメ役どハマりのトリンドルが必見の画像1「Thinkstock」より

 各局の新連続テレビドラマが始まって話題を呼ぶなか、4月21日にはテレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠で、剛力彩芽主演の『女囚セブン』第1話が放送される。深夜ドラマでありながらかなり面白そうで、少なくともフジテレビ系「月9」枠で放送中の『貴族探偵』よりは、何倍も興味を抱ける内容だ。

 剛力といえば、プライムタイム(19~23時)の連ドラ出演が多かったが、最近ではすっかり“深夜ドラマ女優”に格下げとなっている。ここ1年を振り返っても、昨年4月期の『ドクターカー~絶体絶命を救え~』(日本テレビ系)から、7月期の『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』(テレ朝系)、今年1月期は『レンタルの恋』(TBS系)に出演し、そして今期の『女囚セブン』と、局をまたぎながらも深夜の主演が続いている。

『女囚セブン』は、女子刑務所で繰り広げられる女囚たちのバトルを描いた群像コメディ。剛力は、仲間の芸妓を殺した罪(実は冤罪)で刑務所に入れられた芸妓・神渡琴音を演じる。刑務所ではほかの女囚からイジメに遭うというが、琴音も琴音で、イジメをかわしつつ仕返しする“腹黒キャラ”。

 そんな琴音を取り囲む女囚たちも、実に個性豊か。たとえば、政治資金規正法違反及び詐欺罪で服役中の楠瀬司(山口紗弥加)は、宝塚歌劇団の男役のような振る舞いと容姿から、“ヅカ”というあだ名が付けられている。また、全身整形の看護師・矢島千鶴香(橋本マナミ)は“ナース”、無銭飲食を繰り返す坂本奈津(安達祐実)は“食い逃げ”など、それぞれにあだ名がある。この奈津は、琴音の世話を焼く一方で“裏の顔”もあるようだ。

注目は?

 さまざまな女囚のなかで、特に私が注目しているのが、あだ名が“元ヤン”の市川沙羅(トリンドル玲奈)、“エロ女”の津田桜子(平岩紙)、“ウメボシ”の平塚うめ(木野花)である。沙羅は子どもを守るためにDV夫を殺してしまい、刑務所歴も長く、琴音イジメも率先して行うという。一見“ふんわり女子”のトリンドルが、意外にも“イジメ女”の役にどハマり必至だと感じてしまうのは不思議だ。

 また、桜子役の平岩は、P&G「ファブリーズ」のCMでお馴染みの女優。このCMによって家庭的で平凡な印象が強い平岩が演じる“エロ女” 桜子は、ドラマの公式サイトにも「見た目はどう見てもただのオバサン」と書かれているので、ギャップを狙った平岩の起用は効果的だ。その一方で、うめは老老介護の末に夫を殺害したという設定で、木野の雰囲気とあいまって切なさを感じる。

 女囚たちのキャラクター、演じる女優のイメージ、どちらもバランスがいい作品といえるだろう。“謎”を残しつつ、大まかな背景が明かされている点もいい。逆に『貴族探偵』は、相葉雅紀演じる主人公も、彼を取り巻くキャラクターも、とにかく謎が多すぎて、純粋に推理劇を楽しめないのだ。

『女囚セブン』の“下準備”は完璧といえる。あとは内容で視聴者を惹き付けられたら、主演の剛力もそろそろ「深夜ドラマの女王」なんて呼ばれるかもしれない。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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