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新・日本版シリコンバレーは成功するか?

楽天の三木谷浩史がぶち上げた世界ネットサミットは大丈夫?

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エネルギー政策への提言など活動は行われている様子。
(新経済連盟HPより)
 三木谷浩史は“ネット財界総理”になれるのか。早速、その器量が試されることになる。楽天の三木谷浩史会長兼社長が旗振り役となって発足した新たな経済団体「新経済連盟(新経連)」は、2013年2月をメドに世界各国からインターネット関連の経営者を招いて大規模なネットサミット(首脳会議)を開催する。

 新経済連の代表理事を務める三木谷氏が記者会見で明らかにしたところによると「日本以外の国では、世界のネット企業経営者が集まる大きなイベントがあるが、日本にはなかった」。だから、新経連が中心になってネットサミットを開くというのだ。

 ビジネス向け交流サイト(SNS)大手、米リンクトインの創業者であるリード・ホフマン会長ら成長企業のトップクラスを招き、2000~3000人規模の会議を予定している。来年2月を第1回として、年1回の頻度で定例の会合とする方向だという。

 楽天、悲願のグローバル展開にアクセルを踏んだ三木谷氏が、いかにも好みそうな世界ネットサミット構想である。

 経団連を退会した三木谷氏が6月1日立ち上げた新経連には、楽天、DeNA、グリー、ミクシーなどインターネット関連企業を中心に779社が加盟している。経団連の会員数1500社の半分以上の勢力だ。

 三木谷・新経連は何を目指しているのか。

 設立の狙いについて三木谷氏は「今、世の中で起きているいろんな出来事の大半が、インターネットのイノベーションにかかわってくる。あらゆる製造業がネットなしには(経営を)語れなくなっている。(政府や経済界のネット)戦略が弱いと感じているので、まずはそこらあたりを強くしたい」と語っている。具体的には「ネットの規格をグローバルスタンダード(世界標準)にしていくことが主要なテーマとなる」。

 グローバルスタンダードの範を示すためではあるまいが、楽天では「社内の公用語は英語」とした。「(日本の)サービス業が世界で成功した例があまりないのは、英語が話せないからだ。英語でコミュニケーションすることで国際化を進めたい」と、その狙いを明らかにした。

 役員会や経営会議は、すべて英語。全社員が参加する毎週月曜の朝会も、配布資料はすべて英語。カフェテリアのメニューや、エレベーターのフロア案内も英語だ。「英語かぶれ」もここまでくると、いささか滑稽である。

“グローバル教”の教祖である三木谷氏が新経連を通じて実現したいのは、日本版シリコンバレーの創出だろう。シリコンバレーは、米カリフォルニア州にある先端技術の集積地。半導体製造企業が多いことからこの名がついたが、近年はインターネット関連企業が多数生まれ、IT企業の一大拠点となっている。アップルやグーグルもシリコンバレーに本社を置いている。