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山本一郎

山本一郎「目の付け所より株価や業績の下落がシャープな現状」

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ビジネスジャーナルでもシャープ記事を多数配信中!
(「シャープHP」より)
――山本一郎氏が、国内外の経済・企業ネタから、テレビ・芸能ネタまで、幅広くチョイス。今回は、落ち込み続けていよいよやばそうなシャープを、いろんな角度から眺める記事をピックアップしていただきました!

シャープが新安値、出資交渉決裂懸念が浮上 – サーチナニュース(10月9日)

 まずはこちら。台湾大手・鴻海精密工業のあり方も含めて増資交渉が難航という話などが飛び出してシャープの株価がまたしても下落。マネーゲーム的な様相を呈しておりますが、まあ元から自力での再建は不可能という状態になっていたことを考えますと、このような乱舞状態になるのは致し方ないのかなと思ったりもします。

シャープの削減1.1万人に拡大も、27日にも追加融資決定=関係筋 – ロイター(9月25日)

 当然このままいくと何のセーフティネットもないままシャープが潰れてしまいかねませんので、削減と引き換えに主力銀行が協調融資に乗り出すという護送船団方式時代を彷彿とさせる幸せなころのジャパンが垣間見えます。問題は、2100億円の融資枠が設定されても赤字部門の撤退やリストラ費用などの黒字にするための費用さえも賄えないだろうと思われる点ですね。なぜ重病患者をここまで放っておいたのか、そちらのほうに関心がどうしてもむいてしまうわけです。

“シャープ救世主”劣悪な労働環境 日本の製造業と相いれぬモノづくり思想 – Sankeibiz(10月10日)

 その鴻海グループについては、製造現場だけでなく研究開発においても、高い競争力の土台は劣悪な就業環境の一因になってしまっているのではないかという興味深い記事が。もちろん、職はないよりまし、シャープを助けてくれるのであれば欲しい部門は子会社化してから譲渡というような流れになりますと、こういうところでシャープ社員が働くことになる可能性もあるのであります。

シャープ株反発、アップル向け液晶パネル出荷拡大との報道 – ロイター(10月10日)

 この原稿を書いている間に、シャープ株が謎の反発をしていたわけですが、アップルがシャープへ液晶パネルを大量発注するのではという材料が出たようであります。もっとも、一部のアナリストが言うにはシャープの現行ラインでは大幅増産したとしても乗る利益率は微妙ということで、必ずしも救世主のリンゴ現る、とはならないものの、干天の慈雨レベルの話になってくれるのでありましょうか。

シャープの上を行くビジオの業務モデル 水平分業ですらもう古い – 日経新聞(10月10日)

 シャープを他山の石としたい日本の産業界に対して、改めて業務モデルの解説をする記事、ではありますが、大槻智洋氏らしい抑揚の効いた文章の中に幾つか「おい、それは」と引っかかるものも感じる、非常に味わいの深い内容になっております。ほかの記事も併せて何度か読んでみると面白いかもしれません。

企業撤退に苦しむ自治体 補助金頼みから転換する三重県 – WEDGE(9月24日)

「世界の亀山モデル」を輩出するシャープの工場誘致が地方経済再生のロールモデルになるはずが、なぜか戦犯に祭り上げられてしまい、三重県に結構な負担だけを残した結果となった敗軍の将、シャープを語っております。掛け値なしに面白いです。