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原発、自動車、旅客機…人を殺すことを前提にした安全【後編】

発生確率が10億年に1回の原発大規模事故は、なぜ起こった?

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 SILは、SIL4までしかありませんが、もし「10億年に1回」を規定するのであれば、「SIL9」という、驚異的な超安全が実現されているはずですよねえ

 下記の表は、資料を参考にして、私が原発事故の年表をつくってみたものです【註10】。これ、どう見ても、「10億年に1回」って感じじゃないですよね。

発生確率が10億年に1回の原発大規模事故は、なぜ起こった?の画像2

 ラスムッセン教授は2003年に死去されています。

 しかし、私としては、

・ここ30年の間に、レベル4以上の大事故が3つ発生する確率
・日本の4つの原子炉が、4日間の間に大事故を発生する確率

について、再計算していただきたいものです。

 たとえ、教授の墓場を掘り起こしてでも、です。
(文=江端智一

※前編はこちら
『「止められないからNG」(裁判所)だった原発は、なぜつくられた?』

※本記事へのコメントは筆者・江端氏HP上の専用コーナーへお寄せください。

【註7】鉄道RAMS http://www.amazon.co.jp/実践 鉄道RAMS―鉄道ビジネスの新しいシステム評価法[単行本]/dp/4425961110
【註8】http://ja.wikipedia.org/wiki/加速劣化試験
【註9】http://ja.wikipedia.org/wiki/ノーマン・ラスムッセン
【註10】http://ja.wikipedia.org/wiki/原子力事故

BusinessJournal編集部

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