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本日発売の「週刊新潮」「週刊文春」両御大を早読み!(11月1日号)

なぜか「橋下徹・朝日」騒動をスルーした大手2誌の特集は?

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「週刊朝日」(朝日新聞出版社
/10月26日号)

 本日(25日)発売された「週刊新潮」(新潮社)、「週刊文春」(文藝春秋社)から、忙しいビジネスパーソンも要チェックの記事を早読み。今回は両誌の記事から、連日ワイドショーを賑わしている「尼崎連続変死事件」の概要を5分で学んでみよう。

 今月、兵庫県・尼崎市の民家で、3人の遺体が発見されたことに始まる尼崎連続変死事件。主犯格とされる角田美代子被告(以下、美代子被告/傷害致死罪などで起訴)について、新潮では「女モンスター」、文春では「鬼女」と名付けて報じている。

 この事件、新聞やテレビなどの報道を見ていても、被害者および被害者と思しき人物の多さや、それに関わる人間関係の複雑さで、何がどうなっているのかよくわからないという人は多いのではないだろうか。そういう人にとって、今週の新潮と文春は必読。事件の枠組みから、美代子被告や事件当事者たちの情報、深まる謎の数々まで幅広くフォローしている。

 さて、事件を理解する上で、まず押さえるべき登場人物。美代子被告を中心に、彼女の義妹・角田三枝子(以下、三枝子被告/窃盗罪で起訴)とその戸籍上のいとこである李正則(以下、李受刑者/死体遺棄罪などで実刑)らが加害者側とされる。彼女たちが、わかっているだけで5組の家族に“寄生”し、その家族のうち、10人以上が死亡、4人が行方不明になっているというのだ。ここで言う“寄生”とは、ターゲットにした家族に対して、縁組や恫喝で家族を支配し、暴行を加え、金を巻き上げること。さらに、事件を複雑にしているのは、そうした家族の中に、美代子被告に操られ(=洗脳され)、事件を起こし逮捕された者もいることだ。彼らは加害者である一方で、被害者の側面もあるようだから、事件の説明は一筋縄にはいかない。

●事件は10年以上前から始まっていた

 そんな中で、まず両誌ともに、主犯格とされる美代子被告の生い立ちに触れている。1948年に尼崎市内の左官工の家に生まれ、中学時代には少年鑑別所に入っていた。美代子被告は、20代前半の70年頃には横浜市・伊勢佐木町にラウンジを開き、その店の雇われママに「長年にわたり、美代子の側近の如く仕えてきた義理の妹・三枝子」(文春)を据えたという。その後、次々と他人家族と縁組をし、寄生していくのだが、その手法について、文春は「婚姻や養子縁組によって他人家族と法的な身内となり、因縁をつけ財産を奪い、人に貸し付ける。それが豪勢な生活の主な原資だ」という捜査関係者の声を紹介している。この手法が重要なポイントだが、どうして被害家族が彼女たちと縁組を結ぶに至ったのか、謎が残っている部分もあるようだ。

 いずれにせよ美代子被告らより、98年には滋賀県の一家4人が標的となり離散。まずは、一家の母親の姉が美代子被告と縁組をし、その姉の葬式で難癖をつけられたのがキッカケだという。その後、長男は不慮の死を遂げ、祖母も「美代子被告らから繰り返し暴行、虐待を受けた末に死んだ」(文春)可能性が浮上しているという。

 03年には香川県高松市に住む谷本家が狙われる。新潮によると、覚せい剤関連の事件で逮捕された李受刑者が刑務所を出る際、身元引受人になったのが、彼のいとこだった三枝子被告。李受刑者が谷本家の母親の甥に当たるため、「李正則を更生させるという名目で受け入れ、尼崎へ返すと、美代子はそれを巡って因縁を付け、あげくは正則を含む複数の男と共に家に乗り込んだ」(新潮)。男らは谷本家一家4人に暴行。「男らが庭に両親を立たせてホースで水責めにするのは序の口」(同)で、「娘二人に両親を執拗に殴らせていた」(同)という。結局、美代子被告らは、谷本家一家と親族から数千万円を巻き上げ、谷本家の姉妹2人とその伯父を連れ去り、高松を後にした(のちに姉と伯父は遺体で発見される)。

 同じく03年には、李受刑者の母親が再婚し嫁いだ先の皆吉家が標的に。祖母をはじめ、李受刑者の義父以外全員が死亡か行方不明になっているという。

 さらに05年、美代子被告一行と沖縄県・恩納村の万座毛を訪れていた橋本久芳さんが転落死。この転落死により保険金を受け取っていたのが、久芳さんの妻でもあった三枝子被告だった。

『文藝春秋 2012年 11月号』


次号の文藝春秋ではもちろん…

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