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本日発売の「週刊新潮」「週刊文春」両御大を早読み!(11月1日号)

なぜか「橋下徹・朝日」騒動をスルーした大手2誌の特集は?

文=本多カツヒロ

 そして11年には、事件発覚の発端となった大江和子さんのコンクリート詰めされた遺体が発見されたのだが、この大江家にも美代子被告らは侵食し、その家族らが和子さん殺しに手を染めることになる。

●「週刊朝日」騒動に触れない両誌の胸中

 現在までにわかっている一連の事件の大枠を時系列に並べると以上となるが、一番のキモである「どうして、美代子被告らは、次々とこのようなことをできたのか?」という点については、とてもここでは説明できないし、両誌を読んでもなお判然としないところは多い。ポイントなるのは、「美代子被告を絶対的な教祖とするカルト宗教的なコミュニテイの側面」(文春)がどのようにできあがったかということだろう。自分の意のままに各家族を操っていった洗脳的・暴力的手法や美代子被告の心理面の解明は、今後も週刊誌の取材テーマとなっていくのだろう。

 まだまだ続きそうなこの事件報道の土台を理解する上でも、相関図なども駆使した今回の新潮、文春の記事は読んでおく必要がありそうだ。

 さて、先週から世間を騒がせている「週刊朝日」(朝日新聞出版)に掲載された橋下徹・大阪市長の出自をテーマにしたノンフィクション連載「ハシシタ 奴の本性」については、両誌とも一切触れていない。これはなんとも不思議だ。騒動の主役である「朝日新聞」「橋下徹」は、両誌にとっては“大好物”のネタのはず。しかも「週刊朝日」の記事で問題とされた橋下市長の出自については、かつて両誌が報じていたもの。なにかしらの言及があっていいと思うが、被差別部落問題というナーバスかつ難しいテーマが絡むだけに、あえて慎重な姿勢をとったのだろうか。

 とはいっても、やはり「橋下徹」は大好物。文春では、橋下市長率いる大阪維新の会に、パーティ券収入の記載漏れという政治資金規正法違反の疑いがあると鋭く指摘している。

 さて、文春で長年連載されている密かな人気コーナといえば「淑女の雑誌から」。今回は、夫の財布に入っていたスタンプカードの風俗店に体験入店してしまった淑女の告白が目を引いた。こちらも要チェック。ぜひ両誌ともご購読あれ。
(文=本多カツヒロ)

本多カツヒロ

本多カツヒロ

フリーランスライター、ご連絡はbonite396 アットマーク http://gmail.comまで https://note.com/honda52 執筆歴 Forbes JAPAN、Wedge、KAI-YOU Premium、ビジネスジャーナル、FINDERS、週刊実話、書籍での編集協力、オウンドメディア等多数
本多カツヒロ(a.k.a パニック本多)|note

Twitter:@bonite09

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