(「竹原慎二オフィシャルブログ」より)
戦え我らがサイバーエージェント! っていうか名前長ぇよ、略してCAって書くから勘弁な。ということで、そのCAがステマ防止ということで施策を発表しました。実際のところ今回の件は、ステマというよりも詐欺行為に荷担したということが大きな問題でしたが、ではステマ=記事広告とはなんぞやという切り口で、記事広告が抱える課題などそぞろ論評が揃ってきましたので、事実関係と共に読者様と一緒に考えてみましょう。
ペニーオークションが詐欺で摘発され逮捕者が出て片棒担いだほしのあき嬢が修羅場になってみたり一連のことは勝手にググるなり思い出すなりしてください。
まずはキッカケとしてのCAのPRマークについての報道
●ステマ防止:「PRマーク」掲載義務付けへ…サイバー社 ー 毎日新聞(1月22日)
●アメーバ、芸能人のブログ広告に「PRマーク」導入 ステマ撲滅へ ー ねとらぼ(1月22日)
一応は、アメーバブログにも利用規約があり、ブロガーの商用利用には制限があるのですが、今回のペニオク関連のステマ事例ではCA側は関与を否定しております。ということは、CAがブロガー相手に仕切っていた案件は遡及してPRマークを付けるという話になるのが本来は筋です。だって、ずっと記事残ってますもんね。
逆に言えば、このPRマークがつかなかったステマっぽい記事は、どういう扱いになってしまうのでありましょう。そこまで真面目にCAは「掃除」をするつもりが本当にあるのかどうか。
なお、アメブロ問題に関しては以下の論考が各種まとめブログの元ネタとして活用されました
●アメブロ芸能人のペニオクステマ疑惑に残る謎。ジッちゃんの名にかけて燃料投下 ー More Access, More Fun!(2012年12月18日)
では、ステマというか記事広告とはそもそもなんぞやというところでの具体例
●タイアップ記事と純広告の意味がよくわかりません。 どなたか理解していらっしゃる… ー Yahoo!知恵袋(2012年11月12日)
●とある広告代理店による記事広告の定義&説明 ー EBA
当社では、SNSサイト等のコミュニケーションサイトで、トピックを立てたり、多くのSNSユーザーに、貴社商材を記事や写真等を利用して紹介してもらうなど、紙媒体ではなく、インターネットを使った広告を言います。
多くの会員を抱えるSNSサイトで、また、記事の投稿などが即座にその友人らに伝わるメリットを利用し、影響力の早さ・強さも用いた広告を展開致します。
以下、ステマというよりも「記事広告」という切り口での各種論考を拾いました。
●「NAVERまとめ」に、まとめ風の記事広告が混じっていることに気づいた ー 幻視球の別荘(2012年11月19日)
●「プロメテウスの罠」の見当違い 〜 環境省と津田大介氏の対立は広告制作上の問題でしかない ー BLOGOS(2012年9月25日)
●Gizmodoの記事はどれだけ人の心を動かしているのか?を分析してみた! ー マーケティングメトリックス研究所(2012年8月31日)
●【ブログ考】ブロガーが記事広告のタイトルに「PR」と表示しないのは勇気がないから ー デジタルマガジン(2012年2月11日)
●ブログで「広告」明記の広告業界ガイドライン ー ネタフル(2010年3月10日)
●記事広告と純広告 「純広告」はダメなのか? ー SINAP公式ブログ (2009年10月5日)
●第21回 記事広告にチャレンジしよう ー 日経BPネットビジネスTODAY (2006年2月8日)
このあたりの、タイアップか、純広告か、いずれにせよ「カネを貰って書いてる記事にはちゃんと『PR』って書けよな馬鹿」という話は昔からあります。私も長年ブログをやってますが、カネくれるって話はほとんどないんで、悔しくてしょうがないのですけれども、やはりカネが動いているのはこういう芸能人系ブログだということでまずはこの辺から浄化して欲しいということなのでありましょうか。
■ ネットではありませんが、紙媒体で記事広告絡みでのトラブルも最近あったので、補足情報として……。●週刊朝日の協賛広告募集問題 ー 新小児科医のつぶやき(2012年12月21日)
●週刊朝日の協賛広告募集問題・補足編 ー 新小児科医のつぶやき(2012年12月22日)
突き詰めれば、その記事が「カネ払われてるっすよ」と明示するのは必要だとしても、実際には多くの媒体や個人が金をもらってる現実を知らせずに、しれっと商品やサービスをお奨めしてしまっている現実があり、それがネットになった途端にチェック機能が働かず、やりたい放題になってしまいました、ということなんだろうと思います。
このあたり、どういう趣味か「ステマやってる芸能人ヲチャー」という人々が現れ始め、いろいろと監視し始めているようでして……。あれこれ楽しく動き始めるといいですね、本気で。