NEW
ブラック企業ランキング常連企業をフォローする

MKタクシー、低運賃の秘訣はブラック体質?経費全額ドライバー持ち、過酷研修?

【この記事のキーワード】

,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「Thinkstock」より
 世の中には「ブラック企業ランキング」「不人気企業ランキング」といったものが存在する。しかし、ブラック企業アナリストの新田龍氏によれば、「ブラック企業」に該当しない企業が含まれていることがあるという。内情は優良企業でさえあるのだが、その企業が属する業界や、一部の個別企業によるダーティなイメージが投影されている可能性があるためだ。新田氏がそのような企業を取り上げ、「何がブラック企業イメージの原因か」「実際はどうなのか」について、多角的に分析していく。  

 今回は「MKタクシー」(以下、MK)を取り上げる。先日京都出張の機会があり、MKタクシーにはさんざんお世話になった。流しのタクシーは数あれど、私は必ず♥マークのMKが来るまで待って車を止める。同じ金額を支払うなら、絶対MKが良い。それくらい、他のタクシーとのサービス差は歴然なのである。

 しかし同社は、最新の「2012年度版 ブラック企業ランキング」において、「ヤマダ電機」「サカイ引越センター」「ALSOK」などと並んで、堂々の偏差値70を記録している。この偏差値はトップが75のため、ワースト5位集団ということだ。タクシー会社はごまんとあるのに、なぜMKだけが特筆されているのか。これには、同社が良くも悪くも目立つ存在であり、ニュースになりやすいことが原因のひとつであろう。今回はあまりフォローになっていないかもしれないが、「ユーザーにとって良いサービス」を提供する会社がブラック化してしまう仕組みをご説明させていただく。

 同社は1960年に京都で「ミナミタクシー」として創業。その後、「桂タクシー」と合併し、頭文字を取って「MK」とした。独創的な経営・サービスで京都のタクシー会社の大手の一つとして成長し、タクシー業界における規制緩和のきっかけをつくった会社と認識されている。マスコミからは「業界の風雲児」と称されることも多い。

 具体的には、

 ・ハイヤー並みのドア開閉サービス
 ・ドライバーを大卒者から採用 
 ・禁煙車
 ・きもの割引
 ・接客研修
 ・一流デザイナーによる制服
 ・同業経験者からは採用しない
 ・京都・観光文化検定&外国語検定取得ドライバー
 ・空港乗り合い定額タクシー
 ・GPS無線自動配車システム

など、既存事業者からは出てこなかったアイデアを次々と打ち出した。また、同業他社と比べて安価な運賃と接客レベルの高さも伴い、「予約が多いタクシー会社」=「実働の乗車率が高く、効率的な経営ができている会社」と高く評価されている。

 一方では、同社に対する厳しい見方も呈されている。

(1)MKグループの離職率の高さ。
 
 同社広報担当はその理由について「社員教育などが厳しいため」と説明しているが、現実には労働基準法で定める水準にも満たない労働条件や、朝から全員大声を出したり拍手の練習をしたりといった独特の社員教育、特有の社風に疑問を感じて退職していく者たちがいる。

(2)既存事業者や事業者統括団体などと摩擦が絶えないことから、「業界の和を乱す」という批判。

(3)タクシー業界未経験者を採用するにあたり、研修は接客マナー中心となってしまっているため、運転技術不足、地理不案内等の指摘がなされている。

 こうしたレベルであれば、ある程度は他のタクシー会社でも同様の状況があるかもしれない。

●国会でも問題点が指摘される

 しかし同社には、フォローしきれないブラックな部分があるのだ。この問題は実際に国会(第171回国会 衆議院国土交通委員会<2009年6月9日>)でも追及される事態となった。委員から指摘された事項の要旨は次のとおりだ。

『ELECOM スリムCD/DVDケース』


ドライブのお伴は音楽

amazon_associate_logo.jpg