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「そのような会社の基本方針を決め、経営をしたのが渡邉美樹会長です。そのような経営者を良しとして、国会議員候補にあげている自民党は、渡邉会長がやった経営のように、法律を無視し、若者を死ぬまで働かせ、使い捨てにし、過労死に追いつめる社会をつくるつもりなのでしょうか」
森さんは、この要望を選挙対策責任者や国会議員に直接読み上げ、受け取ってほしかった。しかし、自民党は森さんらを「抗議者」として扱った。
●自民党、撤回を要請する森夫妻を抗議者扱い
場面は自民党本部前に戻る。
敷地内への立入りを拒否され続けた森さんは前出の職員に向かい要請文を読み上げると、「娘の声を聞いてやってください」「(議員に)一言でも」とふたたび泣いた。そして、「娘は寒い雨のなか死んでいったんですよ」「外でじゃなくて、中で受け止めていただけないでしょうか」「(遺影と)一緒に中に入ることはできないでしょうか」と嘆願すると、職員は「私しかいませんよ」と渋々承諾。森夫妻と支援代表者1名のみ、マスコミは入れないという条件で、遺族の立入りを許可した。門前で25分が経過していた。
しかし、本部1階で対応したこの職員は、「今回は抗議ということで」と述べ、森さんと支援者代表を抗議者扱い。あくまで自分が窓口であるとし、支援者代表が「人が死んでいるのだからもう少し重く受け止めてもらいたい」と訴えると、「重くも軽くもない」と発言した。
森さんらが本部から出てきたのは、午後3時33分だった。
(文=佐藤裕一/回答する記者団)
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