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鮫肌文殊と山名宏和、と林賢一の「だから直接聞いてみた」 for ビジネス

最近やたらと週刊誌が「お年寄りの性特集」を組む理由とは?週刊ポストさんに聞いてみた

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「Thinkstock」より
 この連載企画『だから直接聞いてみた for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今週は、人気放送作家の鮫肌文殊氏が、最近週刊誌でやたらと目にする「お年寄りの性特集」激増の理由と背景について迫ります。

 【今回ご回答いただいた企業】

 小学館編集局「週刊ポスト」様

 私が放送作家として一本立ちした番組は、『進め! 電波少年』(日本テレビ系)である。それまでリサーチャー作家くずれみたいな感じでくすぶっていたのだが、このアポなしバラエティの大ヒットの勢いに乗って、自分の名前をテレビ業界に売ることができた。

『電波少年』総合演出だったT部長こと土屋敏男さんに提出して一番最初に採用されたネタが、「死ぬ前にもう一度だけ◯◯したい老婆募集」ってヤツ。コンプライアンスに厳しい今じゃ絶対できない企画だと思うが、このネタをT部長が大変面白がってくれて実際にオンエアにまでこぎつけた。自分の考えた企画がロケされて、そのまんま公共の電波に乗る快感を知ったファースト体験。「こんなスゲー仕事があるのか!」と放送作家の楽しさに目覚めたキッカケにもなったのでした。

 あれから20年。時代がやっと追いついた? のか、「死ぬ前にもう一度だけ◯◯したい老婆募集」的な特集記事をバンバンやってる老舗週刊誌が。そう、「週刊現代」(講談社)と「週刊ポスト」(小学館)の2誌。ちなみに「現代」のほうが「死ぬまで◯◯」で、「ポスト」のほうが「死ぬほど◯◯」(どっちでもいっか)。灰になるまでしたーい! とかなり臆面もなく団塊世代が言い出した。特に「ポスト」が飛ばし気味で「もう一度だけでいい 20代の女を抱いて死にたい」とか、ほとんどEDオヤジの血の叫びとしか言いようがないありさま。この春くらいからスタートして部数もかなり稼いだらしい。最近はやや落ち着き気味なのだが、この「死ぬほど◯◯」、両誌にとってはまだまだキラーコンテンツなようである。

 でもこの特集がウケるのはわかる。世の中で最もボリュームの厚い世代を直撃ですからね。テレビの世界も一緒。視聴率を計測する際は現在の人口における比率を反映させるので、必然的に50〜70代くらいまでの世代のサンプル数が多くなる。よって高齢化社会で手っ取り早く視聴率を稼ぎたかったら、その世代にアピールする企画をかましたほうが良いというのが今のテレビ界の常識。そりゃ若者たちが「テレビがツマンナイ」って言うわけですよ。少しでも数字を上げようと、その世代に媚びた番組ばっかりですから。なんせ今、健康を扱ったバラエティで特集すると必ず視聴率を取るのが「尿モレ」だからね。トホホな現状ですが。

 これってやっぱり週刊誌も同じノリなのかな? そう思って世の中全体が年寄りモードになりつつあるこのニッポンで、「若い奴らには負けん!」と意気軒昂な老舗週刊誌にちょっくら聞いてみることに。

 だから直接、小学館編集局「週刊ポスト」さんに聞いてみた。

「最近、年寄りの性特集ばっかりやってますけど、いったいどうしちゃったんですか?」

担当者 そうですね、やはり読者に大変ご好評をいただいたので(続けてます)。

--逆に「やめろ!」って声もなかったんですか。あれ、はっきり言って電車の中で恥ずかしくて読めないんですよね。

担当者 そうですね、もちろんそういった声も寄せられたのですが、それ以上に好評だったので。

--あれって春くらいに始まりましたよね。その時期に「この特集でいこう!」って何かキッカケとかあったんですか?

担当者 特にこれといって明確なものはないです。もともと、昔から週刊ポストのほうでアノ手の企画はよくやるものでしたので。

--え、昔からあるんですか。最初はいつやったかわかりますか?

担当者 具体的にいつというのは申し上げられませんが、なんとなく皆さまが興味ある内容でしたので、それぞれのタイミングで企画しておりました。

--それと最初の頃は「60代の」っていう見出しだったのが、途中から「80代の」って変わったのはなぜなんですか?

担当者 「60代でもまだ現役です。80代までまだまだ現役です」という言い方(だけ)の違いです。

--中には記事を読んで実践されてる人もいるんですかね?