「速読」と聞くと、「本当にそんな速く読んで内容を理解しているのか」「知識が身につくのか」と半信半疑に思う人もいるはず。興味はあるけど、速読なんて自分にはできないと思っている人もいるかもしれない。
実は、正しい知識に基づいて、正しいトレーニングを積めば、誰でも身につく能力なのだ。
『速読×記憶術トレーニング』(川村明宏、川村真矢/著、日本実業出版社/刊)では、速読の黎明期から40年以上にわたって指導し、ニンテンドーDS「目で右脳を鍛える DS速読術」などの監修もしている川村明宏氏が、「ブロック読みのやり方」「2~3行ずつ読んで行く方法」といった数々の超実践的なトレーニング方法を紹介している。
■メリットは「本を読むスピードが上がる」だけじゃない?
そもそも「速読」とはどういうものなのか。飛ばし読みや斜め読みを連想するかもしれないが、これらとはまったく異なるものだ。「速読」とは、文章情報を速く、そして正確に読み取る能力のこと。
では、速読術を身につけると、どんなトクがあるのか。それは、情報処理能力が格段にアップすることだ。これが上がれば必然的に仕事のスピードも速くなる。仕事以外でも、自分にとって有益な情報をたくさん処理できるようになると、生き方そのもの、人生への姿勢も変わるだろう。
さらに、速読では、創造力や感性を豊かにする「右脳」を育むトレーニングをするので、発想力やエネルギッシュな思考力を生み、視野が拡がることで従来は注目していなかった領域、分野への興味も湧いてくると著者は述べる。
■読書スピードはこれくらい上がる!
速読で読書スピードはどのくらいアップするかというのも気になるところだ。日本人の平均読書スピードは、分速で400字から700字だという。1行が40文字の本でいえば1分間に速い人で17行か18行程度、遅い人だと10行読める速さだ。
しかし、速読術をマスターすると、最低でも3倍、達人の域に達すると10倍という人もいる。
本書を読めば速読が身につくというものではない。読みながら、1つずつ実行し、トレーニングが必要となる。本をもっとたくさん読みたい。読む時間がない。ということだけでなく、速読はたくさんの情報を短時間で処理できるようになる。仕事や勉強の効率のアップなど、さまざまなところで良い影響が出てくる速読術をマスターしてみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)
関連記事
・「速読のプロ」が教える 1時間で本を理解する方法
・仕事を「丸投げ」されるとヤル気を出す部下
・仕事ができない人に共通する特徴とは?
・「仕事がデキる人のノートは汚い」は本当か?
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。