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大分4人死亡放火、容疑者は自衛隊内のパワハラでうつ病?隊内で組織的隠蔽の疑惑

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「海上自衛隊 HP」より
 7月6日午前0時頃、大分県杵築市で住宅一棟が全焼し、この家の子ども4人とみられる遺体が見つかった火事で、この家に住む父親で海上自衛官の末棟憲一郎容疑者(40)が放火の疑いで逮捕された。大手メディアは、母親が「ささいな言い争いのあとに夫が火をつけた」と警察に供述したことや、事故直後に末棟容疑者が「俺が悪かった」と発言したことなどから、事件の動機は「夫婦間のトラブル」ではないかと報じている。

 しかし、この悲惨な事件について、単なる夫婦間のトラブルだけではなく、自衛隊でのパワハラが背景にあるのではないかという見方が流れている。

「末棟容疑者は今年4月、広島県江田島市にある海上自衛隊標的機整備隊に転勤してきました。そこで上官からのパワハラを受けて、うつ病になったようです。この上官は、航空機整備関係者の間では有名なパワハラ気質の持ち主で、海上幕僚監部(海幕)が今春パワハラの内部調査を行った際にも、部下からパワハラを糾弾する声が多数上がっていたといわれています。夜10時の消灯時刻になっても帰宅せず、部下の細かなミスをねちねちと指摘し続け、夜中の2時近くまで残業を強いられるなど相当なストレスを抱えていた幹部もいるようです。末棟容疑者もその中のひとりで、人事課に『パワハラが原因でうつ病になった』と相談していたそうです」(地元紙社会部記者)

 確かに、仮に夫婦間にトラブルがあったとしても、ささいな言い争いから油をまいて火を放つという行動は尋常ではない。衝動的な感情というよりも、パワハラが原因で鬱屈した状態になっていた時にささいな言い争いが引き金となり、感情が爆発した可能性がある。

 さらに前出記者は、「海自が、パワハラ疑惑を隠蔽しようとしているのではないか」と指摘する。

「海自は末棟容疑者に関する質問に対して、『欠勤、遅刻もなく真面目に勤務していた』と、通り一遍の回答でお茶を濁しています。しかし海上幕僚監部関係者に話を聞くと、海幕は事件直後、広島の基地に保管されていた人事資料を東京に持ち帰り、末棟容疑者へのパワハラについて箝口令を敷いたようです。

 これは、海幕が内部調査で末棟容疑者の“異変”に気付いていたことを、マスコミに知られたくないからでしょう。別の海幕関係者は、『変なことで注目を集めると安保法制審議にも影響を与える』と言っていました」(同)

 父親が子ども4人を焼死させてしまった、今回の痛ましい事件。動機の解明は今後の捜査で明らかにされるだろうが、仮に職場でのパワハラが事件に少しでも影響を与えていたのであれば、海自も事実関係を明らかにする必要があるだろう。
(文=編集部)