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20%のネガティブな感情が人を成功に導く? “心のダークサイド”がもたらす効用

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※画像:『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』(ロバート・ビスワス=ディーナー、トッド・カシュダン/著、高橋由紀子/翻訳、草思社/刊)

 何ごともポジティブに考えた方がいいということは誰もが思っていること。しかし、ネガティブに考えることの重要性も、ポジティブに考えることと同じくらい高い。ネガティブな面を少し持っていると、豊かで幸福な人生を送れるというのだ。

 『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』(ロバート・ビスワス=ディーナー、トッド・カシュダン/著、高橋由紀子/翻訳、草思社/刊)では、ポジティブ心理学の若手精鋭研究者による、心のダークサイドがもたらす効用に関するユニークな論考を紹介した一冊だ。

 ポジティブな感情や思考が幸福につながるということは、多くの研究で実証されてきている。ところが、一般的な状況においては、「少しだけ不幸」が「非常に幸福」に勝ることがあるという。

 例えば詳細にこだわる仕事など分析的な思考を必要する仕事の場合であったり、家庭で予算を立てたり、週末の計画を立てたりするときであったり、また、職場において事務的作業をしたり、多くの情報の中から傾向とパターンを把握しようとしたりするときだ。

 ここで大事なのは「少しだけ不幸」ということ。慢性的な孤独感とか情緒障害などの重大な不幸感がある場合のことではない。

 ピーター・ドラッカーはかつて「幸福はもういいから、やるべきことをやれ」と皮肉を言ったことがあるという。本書でも、最新の心理学的研究をもとに、ドラッカーの台詞と同じようなことをすすめている。

 幸福な思考や感情は、今、自分がどういう状態かを教えてくれる指標のようなものだと考えればいい。ところが、それを動かすことを人生の目標にしてしまったら、自分のしていること自体の魅力が失われ、いい結果にもつながらないだろう。幸せでありたいと思うなら、幸せになりたいと頭で考えることをやめて、身を入れて人生を生きること。

 ポジティブになろう、ネガティブを避けようと必死に頑張ることは無益なだけでなく、自分を取り巻く世界に見出せるはずの喜びや関心や意味が、見えなくなってしまうのだ。

 本書では20%のネガティブな感情を有益に使うと、豊かで幸福な幸せがおくれるとしている。ポジティブな感情だけを持っているのではなく、ネガティブな考え方をしっかりできる人が成功に近づけるのだ。あなたは“ポジティブ神話”を信じ過ぎていないだろうか? 今一度、考えてみてほしい。
(新刊JP編集部)

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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。