韓国実効支配の竹島に命懸けの上陸!「入るな、死ぬぞ!」韓国人が必死の妨害
「独島は我が領土だから日本人は入るな! お前、入ったら死ぬぞ!」
日本人が竹島に上陸することは法的に問題ないが、本当にこのような言葉を投げかけられるとは、思いもしなかった。最初に前置きしておくが、私は特に政治的思想はまったく持っていない、単なる韓流好きのBBAである。そんな私がなぜ竹島へ行ったのか、理由は単なる“興味”からである。
韓国の友人と話していると、特に男性たちはいつも軍隊の話になり、そして日韓問題になり、竹島の話題が出てくることがある。また、韓国人と結婚した日本人の友人からは、子供が通う小学校での独島教育の話を聞いて、なぜそんなに韓国人は竹島に対してすこぶる熱い思いを抱くのか疑問を持つことがある。韓流しかり、日本で活躍する韓国芸能人たちも竹島の話題を避けたがり、一方で韓国芸能人たちは人気取りのために竹島の話題を自ら口にする。「独島は我が領土」だと。
私は韓国留学をするまで竹島問題に関心がなかった、一般的な日本人だ。この落差、温度差はどこからくるのか、その疑問を常日頃から抱いていたのである。
竹島行きを決意したのは、今秋会社を辞めフリーになり、最初に取りかかりたかったテーマが竹島だったからである。
“戦い”
出発地は日本海(韓国名・東海)沿岸の港町、浦項。ここから3時間船に揺られ、竹島への拠点となる鬱陵島へと向かう。竹島へ行った知り合いからは「ここから“戦い”が始まる」と言われており、戦々恐々としていた。いざ、チケットカウンターで鬱陵島行きのチケットを買おうとパスポートを提示すると、やはり裏から年配の男性が出てきて、その理由を問われたのだ。しかし、「旅行だ」と韓国語で答えると、すんなりチケットを購入することができた。
この日は台風の影響でフェリーが異常なほど揺れ、周りからゲーゲーと嘔吐する声が上がる。私もそれにつられてしまい、悪夢の3時間となった。人が困っていると、韓国の国民性ゆえ手助けしてくれるのが常だが、ここでは誰一人日本人である私に声をかけてくれることはなかった。
韓国人の愛国心を高揚させるためなのか、港には無数の太極旗がはためいていた。到着するやいなや、民宿のおばさんに誘われるがままに“独島民宿”へチェックイン。鬱陵島の町を見ると、いたるところに独島ペンションやら、独島食堂やら、独島旅行社など、“独島”だらけの看板が掲げられていた。
その日は、鬱陵島泊となり、地元の食堂へ。食堂のおばさんが、最後の客だからとゲソの天ぷらなど残りものの惣菜を持ってきてくれて、いつしかプチ宴会に。竹島について質問したが、「私も行ったことがない」とそっけない返事。宿に戻る途中、写真撮影を頼まれた年配の夫婦に「明日は竹島行きのフェリーが出ますかね?」と質問すると、「あ、あなた日本人? 私たち、独島には行かないよ。何にもないし」とこちらもまた、興味のカケラもなさそうな答えが。韓国人が熱くなるのはメディアに煽られているだけなのかと、拍子抜けしてしまった。
「今、売り切れました」
翌日、韓国ではよくあることなのだが、予約していた竹島行きのフェリーが予告もなく時刻変更になっていた。そのまま乗ると竹島からの帰路便も遅れ、もう一日鬱陵島に足止めされることになる。なんとか別会社に変更できたので、フェリー出航まで鬱陵島観光をすることにした。
他の観光客とともにバスに乗車し、鬱陵島の豊かな自然を堪能していたのだが、突如バスガイドが「独島に行く人は手を挙げてください」というので、正直に手を挙げたのがまずかった。突如ガイドが私に向かって「あなたは何人ですか?」と質問してきた。堂々と「日本人ですが」と答えると、突然「独島は韓国のもの。あなたは日本人だから独島には行けません」と大勢の観光客の前で話し出したのだ。
突然の出来事に驚くばかりだった。続いて前に座っていた年配の男性が、「独島は我が領土だ。お前は入るな。入ったら死ぬぞ」と脅されたのだ。私も「日本人が竹島へ行くのは違法ではない」と応戦。それ以上、男性は何も言い返してこなかったが、本当に「ウリタン=我が領土」と発言することに驚いたのであった。
釈然としないまま、竹島行きのフェリーが出る港へ到着。チケットを買おうとカウンターへ行くと、販売員の女性が私に向かい「何名様ですか?」と聞いてきた。「1名です」と答えると、「では、身分証明書を見せてください」という。嫌な予感がしつつもパスポートを見せると、女性の顔色がみるみる変わり、挙動不審に。その女性は自分では判断がつかないのか、隣にいる年配の女性に相談し始めた。すると相談された年配の女性が「売り切れました」と一言。あまりにもあからさまな嘘なので、「さっきまで、あると言ったでしょう」と応戦するが、「今、売り切れました」の一点張り。
私の竹島ツアーには、暗雲が立ち込めることになるのだった。
(文=松庭直/フリーフォトライター)