ディープインパクト種付料「4000万円」の衝撃……躍進の竜王ロードカナロアの影で、あの「暴君」は減額
社台スタリオンステーションは21日、同スタリオンステーションの「2018年度シーズンラインアップと種付料」を発表した。
社台といえば、何をおいてもこの「横綱2頭」だろう。現在5年連続リーディング1位のディープインパクト、同じく5年連続2位のキングカメハメハだ。まさにスタリオンの顔といえる存在だが……。
昨年3000万円だったディープインパクトは、ついに未踏の領域「4000万円」と1000万円増額。父サンデーサイレンスが最高2500万円だったことを考えると、そのすごさがわかるだろう。19日の京都5Rでは同産駒のフランツが1着となり、7年5カ月で「JRA通算勝利数が1500勝」という新記録も打ち立てた。仕上がりの早さや早熟性、豊かなスピードにクラシックでも圧倒的な実績を残すなど、非の打ちどころがない成績といえる。2位のキングカメハメハも1200万円と増額したが、さすがにインパクトは薄い。
リーディング上位のダイワメジャーは500万据え置き、ハーツクライは800万据え置きと大きな変化はない。先日キセキが初G1制覇を飾ったルーラーシップも400万円のままである。
そんな中、大幅に種付料を上昇させたのが、ロードカナロアだ。
初年度産駒がすでに27勝、勝馬頭数は22頭と短距離、マイルが多い2歳戦で大きな存在感を放ち、今年の2歳リーディングは現在ディープインパクトに次ぐ2位を確保。ダイワメジャー、ハーツクライらを引き離す活躍を見せている。種付け料は昨年の500万円から大幅UPの800万円。一気にハーツクライと同額に上り詰めた。非サンデーサイレンスであり、キングカメハメハの後継としての価値、さらには産駒に「竜王」と呼ばれたそのスピードが受け継がれている点が評価されたのだろう。
他にもリーチザクラウンが100万円と20万円アップ、この秋3頭のG1ホースを一気に輩出したハービンジャーが350万円と100万円上昇している。ディープブリランテが倍の200万円、産駒デビュー前のキズナが350万円と100万円上昇しているが、これは父の増額に合わせた部分もあるだろう。
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