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「早慶・MARCH」のくくり方は過去の遺物?法政大、人気上昇で志願者数が東日本トップに

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法政大学のボアソナード・タワー(右)と外濠校舎(左)(「Wikipedia」より/ヘナホロ)

 明治(M)、青山学院(A)、立教(R)、中央(C)、法政(H)の頭文字を並べた「MARCH」という大学のグループ分けは、受験生だけでなく一般の人にも馴染み深い。一方で、最近は「MARCH」に変わる新しいグループ分け「SMART」が登場しているという。

「SMART」とは、「MARCH」から「C」(中央大学)と「H」(法政大学)が抜け、「S」(上智大学:Sophia University)と「T」(東京理科大学)を加えたものだ。

「週刊朝日」(朝日新聞出版/2019年1月4・11日合併号)の「“早慶”“MARCH”はもう古い?私大の新序列」という記事では、「MARCH」内の人気が明治大学、青山学院大学、立教大学に集中し、中央大学と法政大学が遅れを取っているため、今後は「SMART」が広がっていくのではと予想している。

 しかし、大学の新しいグループ分けが定着するのは容易ではない。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏は、こう説明する。

「大学のグループ分けは、受験生の目安というよりも高校や予備校による『進学実績の誇示』のために利用されています。学校は受験生へのアピールのために、『Aグループに30名合格』よりも『Bグループに100名合格』と言いたい。『MARCH』という呼称も、それまで使われていた『法中明』というくくりに青山学院大学、立教大学を加えれば合格者数をより多く見せられるということで浸透したものなんです」(石渡氏)

 大学のグループ分けは受験業界の事情によって左右されているようだ。「MARCH」のほかにも、関西の難関私立大学をグループ分けした「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)も受験業界が生み出したものだという。

 1970年代に定着した「関関同立」の名付け親は、大阪の夕陽丘予備校の創設者である白山桂三氏。当時、京都の同志社大学、立命館大学、兵庫の関西学院大学に比べ、大阪の関西大学のイメージはパッとしなかった。そこで、同じ大阪の関西大学を応援するために、白山氏は「関関同立」というくくりを考案したといわれている。

中央&法政大学の志願者数が急増した理由


 今後、「SMART」というグループ分けが世間に浸透するかどうかは、まだ不透明だ。「MARCH」からマンモス校の法政大学と中央大学が抜けることで、受験業界としてはアピールできる合格者数が減ってしまう。そのため、わざわざ「SMART」を使う高校や予備校が出てくるかは疑問だ。

 また、「SMART」が広がらない理由として、中央大学と法政大学の人気回復がある。中央大学は20年以上にわたり新しい学部を設置していなかったが、2019年に「国際経営学部」「国際情報学部」の2つの国際学部を新設。私大の定員厳格化の流れで「MARCH」の受験者数が軒並み落ち込む中でも、中央大学の志願者数は4.6%増加した。

 14年に女性総長が誕生した法政大学は女性志願者数が年々増え、17年には明治大学、早稲田大学を抑え、志願者数で東日本トップに。19年も近畿大学に次ぐ全国2位につけており、志願者数は10万人を超えている。

 そのため、「SMART」に中央大学と法政大学を追加した「SMART+CH」(スマートチャンネル)というグループ分けまで登場している。こちらは「MARCH」よりも合格実績者数が増加するため、高校や予備校としては採用するメリットがありそうだ。

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