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チバニアンが大雨で水没、申請条件満たせない懸念も…論文に改ざんの疑いも指摘

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チバニアンが大雨で水没、申請条件満たせない懸念も…論文に改ざんの疑いも指摘の画像1
写真(1)

 先週末の台風21号の影響による記録的な大雨で、県内15の河川が氾濫して死者9人を出した千葉県。氾濫した15の河川のなかには養老川も含まれていた。普段は風光明媚な養老渓谷も、水位を増した養老川が茶色い濁流となり景色を一変させた。養老川は頻繁に洪水を起こす2級河川としても有名だが、現在、地球磁場逆転の痕跡を残す貴重な崖として、GSSP(国際境界模式層断面とポイント)申請中のチバニアンの露頭がある河川としても知られる。今回の大雨でそのチバニアンの露頭の多くが水没した。

 このチバニアンをめぐっては、岡田誠茨城大学教授と菅沼悠介国立極地研究所准教授らGSSP申請者グループと、申請の取り下げを求めている茨城大学名誉教授で古関東深海盆ジオパーク推進協議会(以下、協議会と呼ぶ)の楡井久会長らのグループで、今も熾烈な論争が続いている。申請の取り下げを求めている楡井氏は大雨翌日の26日、養老川田淵の露頭へと急行し、水位が地層の鍵となる白尾火山灰層(Byk-E)を越えたことを確認した。露頭上部に取り付けた看板や千葉セクションの説明板もはがれ、変わり果てた露頭と対面してきた楡井氏に話を聞いた。

「養老川水系は、日本の年間降雨量では、三重県の大台ヶ原と1、2位を争っている所。昨年9月にも『地球磁場逆転期の地層』と書いた看板のすぐ下まで水が来て、我々は以前から警鐘を鳴らしてきました。GSSPの提案申請書に、その事実は当然、説明してあるべきです。現場の露頭の保存条件もGSSPの審査条件のひとつだからです。我々が研究を開始した1991年8月当時の養老川の河岸は、緑の木々で覆われていて露頭の露出条件は今より良くなかった。その後の度重なる洪水で崖が削られ、現在の露頭が姿を現したのです。GSSPに認定されて、露頭にゴールデンスパイクが打ち込まれても、台風や大雨の影響でその記念のスパイクごと露頭がなくなる可能性も否定できません」

チバニアンが大雨で水没、申請条件満たせない懸念も…論文に改ざんの疑いも指摘の画像2
写真(2)

 上の写真(1)の右が昨年12月に撮影した通常時の養老川。左は昨年9月の増水時の養老川だ。写真下は「地球磁場逆転期の地層」と書かれた看板。先週の大雨でこの看板も写真(2)のように外れる寸前だ。河床を支えている写真左の大木にも洪水の傷跡が残る。ちなみに、日本とGSSPを争っているイタリアの2候補地についても、露頭の保存状態を検討する必要がありそうだ。

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