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『バス旅Z』、名場面ベスト5!小野真弓“男前すぎる一言”、北原里英“格好良すぎる宣言”

文=上杉純也/フリーライター
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「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」公式サイト(テレビ東京HPより)

 コロナ禍が続くなか、6月5日に人気テレビ番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』(テレビ東京系)の最新作が、およそ半年ぶりに放送される。

 この番組は俳優・田中要次と小説家・羽田圭介のコンビが、女性ゲストのマドンナと共にローカル路線バスのみを乗り継ぐ旅番組。第16弾となる今回のマドンナは梅宮アンナで、ルートは“岡山・後楽園~山口・錦帯橋”である。ただし途中、広島の尾道と島根の出雲大社の2つのチェックポイントに立ち寄らなければならないことになっている(順番に決まりはなく、どちらから攻めても可)。

『バス旅』といえば、前任者の太川陽介・蛭子能収コンビのオリジナルシリーズと何かと比較されている。賛否両論渦巻いてもいる。だが、それでも名場面は間違いなくあるのだ。そこで今回は、過去15回のなかからマドンナ絡みの“名場面ベスト5”をお送りしたい。

小野真弓「決まったことには文句言わない」

 第5位は第5弾から。マドンナに小野真弓を迎えたこの回は、徳島県の徳島城から香川県の丸亀城と愛媛県の宇和島城をチェックポイントとして回り、高知県の高知城がゴールだった。

 その2日目のことである。初日は順調に進んだものの、この日は一転して苦戦の連続。トータル22キロも歩いて香川県の丸亀駅から愛媛県の川之江駅までたどり着いたのだが、その途中の香川県の三豊総合病院のバス停で事件は起きた。ここまで10.5キロも歩き16時ごろに到着したのだが、ここで先に行く箕浦へのバスが17時43分までないことを知ってしまう。待ち時間は1時間40分もあるが、これに乗れば5キロ以上を歩かずに済む。

 ここで羽田が「歩いたら1時間」と見積もるのだ。すると小野は「待とうよ。待つでしょ? えっ? 待つよね? 絶対待つでしょ!」と、戸惑いの声を上げた。だが、箕浦へはバスを待つより歩いたほうが1時間以上も早く行けそうだと考えた羽田が歩こうとすると、小野が「バス出ているのになんで歩くんですか。路線バスの旅ですよ」と激しく抵抗。

 これに対し羽田は、「バスって県とかバス会社の管轄によって、全然情報が共有されていない場合が多いので、すぐ近くに県境があるんだったら、さっさと次の県に行ったほうが県の中心部に行く情報が得やすくなるんですよ」と説得。次の瞬間、小野もこれに納得したのか、「言いたいことはすごくわかりました。頑張ろう」と言い聞かせる。さらに続けて「決まったことには文句言わない」と、自らを鼓舞したのである。体はすでにボロボロなのに出た一言が“男前”だった。

優木まおみ「グラビアだ」

 第4位は優木まおみがマドンナを務めた第11弾から。この回も大分県の別府から宮崎県の日南市と鹿児島県の鹿児島中央駅を経由して熊本県の阿蘇がゴールというチェックポイント制であった。

 その3日目の正午に、ようやく1つめのチェックポイントである日南駅をクリアした一行は、鹿児島県との県境を目指し宮崎県の幸島へ向かうも、その先の大納までバスが途絶えてしまう。それでもこの約6キロの海岸沿いを歩き、次のバスまで時間があったので3人は海(=恋ケ浦)で“夏の思い出作り”をすることにした。ちなみに、放送は2019年9月末。

 そこで裸足で海に入ってはしゃぐ優木まおみの姿を見て、思わず羽田が「グラビアだ」とナイスな一言を漏らす。このときすでに2児の母だったにもかかわらず、海をバックに佇む優木の姿は、まさに女神だった。

 この回は4日間で約50キロも歩いたうえ、結局、失敗してしまった。全体的につらく、修行のような回だったなかで、この海辺のシーンは観るものにとっても一服の清涼剤となったであろう。

北原里英「歩かずゴール目指しましょうよ」

 第3位は元AKB48・NGT48の北原里英がマドンナだった第14弾から。北海道のニセコをスタートして、途中、富良野にある幾寅駅をチェックポイントにして、ゴールの知床に向かう北海道横断ルート回である。ここで北原はNGTで初代キャプテンを務めていただけあって、まさにキャプテンとしてチームを引っ張ることとなった。

 バス旅といえば、バスがつながらない区間は“歩く”というのがお約束だが、初日まったく歩かなかったことで、彼女の“やる気”がさらにパワーアップした。そして夕食の席でゴールへの強い決意が感じられる、“格好良すぎる宣言”が飛び出すのである。

「歩かずゴール目指しましょうよ」

「本当にバスだけの旅を見せましょうよ」

 また、2日目の午前中にも、こんな場面があった。次のバスまで約1時間50分もあるので、ほかの方法でルートがつながるか確認することを提案したのである。結局、ルートはなかったが、その後に関する有益な情報をゲットできた。これは喫茶店で休憩したがっていた田中だったらありえなかったファインプレーで、粘って聞き込みした甲斐があったといえる。ちなみに、最終的に一行は29キロ歩いた。

大島麻衣「勝負かけていかないと進まないですよ」

 第2位も元AKB48のメンバーがマドンナを務めた回だ。第6弾の大島麻衣である。この回は、奈良県の東大寺から岐阜県の飛騨高山を目指して旅がスタートしたのだが、3日目の岐阜県岐阜市で大きな決断を迫られる。ここから先、関方面を目指すか、美濃方面を目指すかという二者択一になった際、どちらを選択してもこの先のルートがつながるという確信が持てず決断できないでいた田中に対し、彼女は半ばキレ気味にこう詰め寄った。

「決め手がないと乗らないんですか?」

「勝負かけていかないと進まないですよ」

 それだけではない。さらに続けてこう提案したのだ。

「(関方面の)医療大学の病院に行ったらいいんじゃないですか? コミュニティバス絶対通っていますよ」

 迷う田中の背中を押す言葉であった。結局、羽田も賛同し、一行は関方面を目指したのだが、これが功を奏して結果的にゴール成功となったのである。彼女の勝ち気でスパッとした性格が吉と出た名場面であった。

村井美樹「私の人生を変えてしまいました」

 第1位は、『バス旅Z』の熱心な視聴者なら納得の場面である。岐阜県の岐阜城から鳥取県の鳥取砂丘を目指した第4弾からだ。この回のマドンナは現在、同局で不定期に放送されている“ローカルバス対ローカル鉄道”の乗り継ぎ対決旅で、鉄道チームを率いている村井美樹だった。

 その場面は3日目の夜、京都府・園部駅でのことだった。途中、約7キロの歩きを挟んだほか、朝から行動しっ放しだったため3人は疲労困憊。そんな状況で早く宿を探して休みたい田中・村井と、少しでも先に進みたい羽田の間で対立が勃発してしまう。

 そしてここで羽田の“超正論”にして名言が飛び出す。

「バスがいっぱいあるのにステイする論理は弱い」

 羽田に気圧された2人は、しぶしぶ次の桧山行きに乗るのだが、宿も見つかり、晩御飯でもお寿司が食べられた。さらに翌朝、園部駅よりも早く桧山から福知山方面に向かうバスがあったので、羽田の判断が大正解となったのである。

 後日、このときのことを振り返り、村井は「羽田さんのあのひとことが私の人生を変えてしまいました」と語っている。鉄道チーム率いる“鬼軍曹”が誕生した瞬間でもあった。

 以上、独断と偏見で5つの名場面を選んでみた。果たして最新作となる第16弾でもいくつの名場面が待っているのだろうか。

上杉純也/フリーライター

上杉純也/フリーライター

出版社、編集プロダクション勤務を経てフリーのライター兼編集者に。ドラマ、女優、アイドル、映画、バラエティ、野球など主にエンタメ系のジャンルを手掛ける。主な著作に『テレビドラマの仕事人たち』(KKベストセラーズ・共著)、『甲子園あるある(春のセンバツ編)』(オークラ出版)、『甲子園決勝 因縁の名勝負20』(トランスワールドジャパン株式会社)などがある。

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