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『見える子ちゃん』偽の公式ツイアカ、作者に当選DM…アニメ業界の根深い問題

文=編集部
『見える子ちゃん』偽の公式ツイアカ、作者に当選DM…アニメ業界の根深い問題の画像1
『見える子ちゃん』が掲載されている「WebComic アパンダ」公式サイト

「WebComic アパンダ」(KADOKAWA)に連載中の人気漫画『見える子ちゃん』の作者、泉朝樹氏が29日、自身の公式Twitterアカウント上で、同作品の“公式アニメアカウント”を騙る何者かからDMが送られてきたことを明かした。

 泉氏は以下のように投稿し、ファンに注意喚起した。

「作者であるワタシに偽当選DM送ってくるとはいい度胸だな」(原文ママ、以下同)

「ワタシの通知欄でも複数の偽アカウント確認してるので次から次に沸いてると思うので、DMには気を付けてね本当に」

作成され続ける偽アカウント

『見える子ちゃん』は「ある日突然、普通の人には見えない異形な“ヤバい”やつらの姿が見えるようになってしまった女の子。彼女は、彼らから逃げるでもなく、立ち向かうでもなく……、精一杯シカトしつづける事に」(アパンダ公式サイト作品紹介より)という筋書きのホラーギャグ漫画。泉氏がTwitterで投稿していた短編が大きな反響を呼び、ウェブコミックとしての連載化が決定。今年10月からはTOKYO MXなどでテレビアニメ化されている。

 今回の事例は、アニメ公式アカウントを騙る何者かが「『見える子ちゃん』のTwitterプレゼントキャンペーンに当選した」などというDMを不特定多数に送付し、Twitterユーザーのメールアドレスなどの個人情報を詐取しようとしていたようだ。アニメ企画に携わったことのあるキー局関係者は話す。

「今回は、泉さんがすぐにファンに向けて注意喚起をされたのは本当にありがたいです。ご本人も投稿されている通り、少しでも名の知れたコンテンツとなれば、そのコンテンツ名を騙ったなりすましアカウントがTwitter上には溢れています。当然、発見し次第、各社の担当者が対応を取るのですが、いたちごっこですべてに対応できているとは言いがたいと思います。

 Twitterを利用したプレゼントキャンペーンは、アニメやマンガ、ゲームに限らず、とても有効なPR手段です。どこの会社さんも頻繁に使われていると思うのですが、今回はそれを逆手にとった悪質な行いだと思います」

今年9月にはアニメ「ポケモン」の偽アカウントも

 最近のなりすましアカウントの現状に関し、ITライターは次のように話す。

「有名コンテンツの名前を騙る偽アカウントの問題は、今年9月にアニメ『ポケットモンスター』でも発覚し、物議を醸したばかりです。(下記参照)。

 昨年5月には、漫画『鬼滅の刃』(集英社)の作者、吾峠呼世晴氏を騙った偽アカウントが見つかり、ジャンプ編集部が注意喚起をしました。このアカウントを本物だと思って反応してしまった人の中に、テレビアニメ版の主題歌担当の歌手LiSAさんが入っていたことでいろいろな議論が起こったことを覚えている人も多いかもしれません。

 騙されるSNSユーザーの資質や責任を問う声もあるとは思いますが、誰かを騙そうとする側が一番の害悪なのは言うまでもありません。

 個人情報の取得や詐欺など犯罪行為が目的なのか、それともただ単に目立ちたいだけなのか、なりすましアカウントの作成者の意図はわかりません。各社の信頼性にも関わる話なので、今後もこうした事例には厳しく対応していくのではないでしょうか。

 引き続き、ユーザー側もTwitterの青い認証マークの有無をしっかり確認したり、少しでも怪しいと思ったらTwitter運営に通報したりして自衛していく必要があると思います」

BusinessJournal編集部

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