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実録・投資素人の筆者が投資に挑戦!

投資IQゼロでも、プロの助言で儲けられる?楽天証券と楽天銀行に悪戦苦闘

文=武松佑季/フリーライター
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投資IQゼロでも儲けられる?
とりあえずNISAから(「Getty Images」より)

 マネーIQゼロの筆者が、自腹で投資体験する本連載。第1回では、「つみたてNISA」を始めるために楽天証券で口座の設定を完了したものの、マイナンバー登録の段で写真撮影に失敗。初心者殺しの手続きを呪ったところまでを報告した。

 普段ならここで挫折して、今まで通りの“ノーデジタル、ノーマネーライフ”を送るところだが(現に「モバイルSuica」はそれで諦めている)、これは仕事。結局、郵送にてマイナンバー登録をクリアし、楽天証券口座で取引が可能になった。

 やっとスタートラインに立った。ここで、本連載監修のファイナンシャルプランナー・高山一恵さんが「メリットが大きい」と話していた「マネーブリッジ」を設定してみる。

 マネーブリッジとは、要するに楽天銀行口座と楽天証券口座を連携させることなのだが、楽天銀行口座と楽天証券口座を連携させると、楽天銀行の普通預金の金利が0.1%になる他、楽天証券での買い注文時に、楽天銀行の預金残高から不足資金を自動入金することが可能となるのだそう。ただ、なぜか楽天銀行口座のアカウントにログインできない。

 筆者の記憶では、証券口座の設定の際に楽天銀行を「申込む」と選択したはずだが、楽天証券に直接問い合わせをすると「楽天銀行に聞いてくれ」とたらい回しされ、楽天銀行に聞いても「口座は開設されていない」と一蹴された。あの設定はなんだったのか。

 マネーブリッジをしないと「つみたてNISA」の取引ができないと思い込んでいた筆者は、再び煩雑な手続きを経て楽天銀行口座を開設させたが、別にその必要はなかったようだ。

 これは投資体験ルポなのに、ここまで投資信託を購入できていない。このままでは、“ちっとも魔法少女に変身しない鹿目まどか状態”だと言われかねない。早く取引しなくては。

 インターネットバンキングの設定でもひと悶着あったのだが、それも綴っているとキリがないので割愛して先に進む。ひとまず証券口座に2万円の入金を完了し、「つみたてNISA」を買ってみよう。

 アメリカの金利政策やウクライナ問題もあって、現在のマーケットは世界的に非常に落ち込んでいる。それは比較的堅い運用といわれる「つみたてNISA」も例外ではないらしい。このタイミングで始めてしまう筆者のツキの無さはあるものの、素人考えで「今が底なら今後は上がるのみ!」と、ポジティブに思考を変換。

 ちなみに、つみたてNISAのように毎月一定の金額を積み立てると、ドル・コスト平均法という投資法が利用できるらしい。これは、価格が高い時には、口数は少なくしか買い付けられないが、価格が下がっているときは口数を多く買い付けることができ、結果的に平均購入単価を下げる方法だという。今は、相場が下がっているので、「むしろ今が買い」と高山さんは言う。説明しておいてあれだが、筆者はドル・コスト平均法をしっかりと理解できていない。が、オススメならば唯々諾々と従うのみ。

 では、何を買えばいいのか。楽天証券には自分に合ったファンドを探す診断などがあるのだが、画面がゴチャゴチャしていてわかりづらいことこの上ないので、早々に退室。

 そこで三度、高山さんに助言を仰いだところ、「S&P500」の名前が挙がった。アメリカの主要な上場企業の株価の平均値を指数化した、アメリカの株式市場の代表的な指標だ。

 日本にいてもアメリカの経済や株式市場のニュースは、簡単に入手することができるし、S&P500の値動きは、アメリカ経済に連動しやすいので、値動きがわかりやすく、初心者にはおすすめとのこと。S&P500に連動して運用される投資信託はいくつかあるが、そのなかでも「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、運用手数料にあたる信託報酬も低いらしい。深く考えるのも億劫なので、もうこれでいいだろう。

 経済大国アメリカとはいえ、ここのところのチャートは下がり気味。しかし、筆者は世界のリーダーとしての彼らの底力を信じ、毎月1万円積み立てることに決定。ちなみに、ここでも取引番号がわからなくなって、積立設定で足踏みをしてしまった。

 前述したとおり、投資額は自腹。この福澤諭吉が数十年後に渋沢栄一数人分の価値になっていることを願いつつ、ようやく船出となった。しかし、初回積立日は2カ月後とのこと。それまでの間、何をやっていればいいのだろうか。早くも連載存続の危機だ。

(文=武松佑季/フリーライター)

監修:高山一惠/(株)Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCプランナー1級

慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立し、10年間取締役を務めた後、2015年より現職へ。女性向けメディア『FP Cafe』『Mocha』の事業に注力。全国で講演活動・執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。

<主な著書>
『はじめてのお金の基本』(成美堂出版)
『はじめての資産運用』(宝島社)
『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂)
『税制優遇のおいしいいただき方』(きんざい)

武松佑季/フリーライター

武松佑季/フリーライター

1985年、神奈川県秦野市生まれ。編集プロダクションを経てフリーランスに。インタビュー記事を中心に各メディアに寄稿。東京ヤクルトファン。サウナー見習い。

Twitter:@yk_takexxx

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