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あの小説に出てくる料理を完全再現…2万冊に囲まれた文学カフェ「BUNDAN」が凄い

文=安倍川モチ子/フリーライター
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文学カフェ「BUNDAN COFFEE & BEER」の店内
文学カフェ「BUNDAN COFFEE & BEER」の店内

 たまに、仕事もプライベートの約束も全部忘れて、ひとりっきりの時間を過ごしたくなりませんか? スマホやパソコンは目のつかないところに隠して、できれば知り合いが誰もいない、自分だけの隠れ家のようなカフェで、のんびり過ごしたい。そんな現代の働く大人の心を癒やしてくれるのが、日本近代文学館の中にある文学カフェ「BUNDAN COFFEE & BEER」です。

2万冊以上の本を自由に読める文学カフェ

 日本近代文学館とは、東京都目黒区の駒場公園内に建つ文学館です。戦後、文学資料が散失しつつあることに危機感を抱いた文学者や研究者たちによって、文学資料の収集や保存を目的に建てられました。

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 出版社や新聞社、文学者に研究者など、文学や書物を愛する多くの人々の支援を受けて、1967年に開館しました。現在は一部の資料を千葉県成田市の分館に移していますが、日本近代文学館に収蔵されている資料は、実に120万点。貴重な資料の閲覧ができるほか、文学にちなんだ展示イベントなども行っています。

 そんな文学書のためだけにつくられた日本近代文学館の1階に佇むのが、文学カフェ「BUNDAN COFFEE & BEER」です。

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 店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが、天井まで届く大きな本棚の壁。文学作品から漫画まで、幅広いジャンルの本がズラリと並んでいます。所蔵されている本は2万冊以上。カフェの利用者は、自由に好きな作品を読むことができます。

 こちらのカフェを手がけるのは、場づくりの会社「BAKERU」。同社執行役員の草彅洋平さんが、前身会社時代に立ち上げました。

「自分自身は昔から本が好きなんですが、それとは反対に、世間の人たちが少しずつ文学から離れていっていることに寂しさを感じていました。文学館は非常に高いポテンシャルを持っているので、この場所を、文学好きの人もそうでない人も集まる憩いの場にしたいと思ったんです」(草彅さん)

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文学作品にちなんだフード&ドリンク

「文学」をテーマにまとめられたBUNDANは、立地・雰囲気・内装など、いたるところにこだわりが散りばめられています。特におもしろいのが、フードとドリンク。数々の文学作品にちなんだメニューが並んでいます。

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 名物ともいえる「芥川 AKUTAGAWA」は、芥川龍之介にちなんで名づけられたコーヒー。芥川をはじめとする文豪たちから愛された銀座の喫茶店「カフェーパウリスタ」で、彼らが生きた大正期に提供されていたブラジルコーヒーを再現したものです。ピールのような酸味とナッツのような甘さが特徴。

 他にも、寺山修司にちなんだ「寺山 TERAYAMA」(エチオピア)、森鷗外から名づけられた「鷗外 OUGAI」(マンデリン)、中島敦にちなんだ「敦 ATSUSHI」(モカジャバ)など、個性的なコーヒーが楽しめます。

 もちろん、フードも文学作品にちなんでいて、BUNDANでしか食べられないメニューばかりです。

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 9時半のオープンからいただけるのは、「シャーロック・ホームズのビールのスープとサーモンパイ」。アーサー・コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」シリーズの中で、ホームズたちを魅了したハドスン夫人の特製料理です。

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