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こうした利用者のニーズと不満に対応したサービスとして、NORELは誕生したといえます。厳密には自動車を所有することにはなりませんが、自宅の車庫に常時自動車があるという点で、所有しているのと同じ意味合いがあります。
利用シーンやライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。たとえば、「週末にバーベキューに行くので軽自動車からSUV(スポーツ用多目的車)に乗り換える」「結婚したのでスポーツカーからセダンに乗り換える」「子供が生まれたのでセダンからミニバンに乗り換える」といったことも簡単にできます。
月額定額で洋服を何度でも換えて着ることができる「エアークローゼット」というサービスがあります。スタイリストの選んだ洋服が、ボックスに入って送り届けられます。着終わったら返却し、新たにオーダーすることで別の洋服を着ることができます。NORELは、エアークローゼットのように、ファッション感覚でクルマを乗り換えることができるのです。
サブスクリプションと呼ばれるこうした定額制のサービスは広がりを見せていますが、ついに自動車業界でも登場したのです。仕組みがシンプルなため、利用者は安心して利用することができます。若者の自動車離れが叫ばれて久しいですが、NORELは自動車離れの歯止めとなるのでしょうか。今後が注目されます。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)
●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。
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