ホンダ「N-BOX」が今、日本で最も多く売れている納得の理由…安く買うためのコツ
今後のモデルチェンジ予想
現行型の発売は2017年9月1日なので、設計が新しいです。しかも、売れ行きが好調なので当分の間は大きな変更はないでしょう。それでも特別仕様車は用意されています。特に、助手席の足元空間を広げられるスーパースライドシート仕様は相対的に販売が伸び悩むので、テコ入れが図られるでしょう。
最近の販売状況と安く買うための商談方法
前述のように、N-BOXは小型/普通車を含めた国内販売の総合1位です。購入時には、スズキ「スペーシア」、ダイハツ工業「タント」、日産自動車「デイズルークス」など、全高が1700mmを超える背の高い軽自動車(ライバル車)を相手に値引き額を競争させます。下取り車の売却額なども競わせましょう。
リセールバリュー/数年後に売却するときの価値
現行N-BOXは17年の発売とあって設計が新しく、3年後の時点では、中古車がまだ大量には流通していません。人気車でもあるため、有利な条件で売却できます。3年後の売却額は新車時の50%前後に達します。特に上級のカスタムが好条件です。
これが結論!/このクルマの総合評価&コメント
★★★★☆
今のノートパソコンは高機能です。小さくても、特別な用途を除けばデスクトップと同様に使うことができます。軽自動車も似ていて、ボディは小さくても居住性や荷室の使い勝手は小型/普通車と同じ水準です。緊急自動ブレーキを作動できる安全装備も大幅に進化しました。
そのような機能を高めた軽自動車の代表がN-BOXです。高速道路や峠道における走行性能は小型/普通車に比べて少し劣りますが、街中での取りまわし性はコンパクトなN-BOXが圧倒的に優れています。そのため、N-BOXを試乗した人の多くは、「これで十分」と納得します。
軽自動車はほかのカテゴリと違って基本的に国内専売なので、日本に住んでいるユーザーの生活や好みを見据えて開発されています。しかも、人気のカテゴリで競争も激しいため、N-BOXのように設計の新しい車種は機能や装備が着実に向上します。
N-BOXは、税金の安さなども含めて、日本のユーザーにとって高い魅力を備えているため、販売ナンバーワンになっているのです。
(文=渡辺陽一郎/カーライフ・ジャーナリスト)