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この「三層構造」とは、ANA HDとJALの大手2社と、安さが売りのLCCに、スカイマークが挟まれている状態を示す。90年代の航空自由化の中で、安い運賃を武器にスカイマークエアラインズ(現スカイマーク)や北海道国際航空(現AIRDO)などの会社が新規参入したが、ANAやJALによる同額程度の対抗運賃設定で苦戦を強いられ、AIRDOは経営破たんし、ANAの支援の下で経営再建した。この自由化の中では、ほかにも新規参入を予定しながら就航できずに消滅した企業も多い。
そのような状況下でスカイマークは生き残り、日本の空に変革を起こそうとしてきた存在である。そのスカイマークが経営危機を囁かれる状態に陥り、前述のとおりピーチ、バニラエア、スターフライヤー、AIRDOなどの主要LCCはANAの影響下に置かれている。
航空自由化の波が動き出してから約20年、国内航空市場はANAとJALの寡占状態に回帰しつつある。
(文=横山渉/ジャーナリスト)
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