常盤貴子が主演を務める連続テレビドラマ『グッドワイフ』(TBS系)の第4話が2月3日に放送され、平均視聴率は前回より0.6ポイントダウンの9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことがわかった。今期ドラマのなかでは、間違いなく1、2を争うほど視聴者から高評価を集めている同ドラマだが、視聴率には結びついていないよう。「良いドラマこそ録画でゆっくり見たい」という人が増えているが、まさにこのドラマはそれに当てはまっているのかもしれない。
第4話では、神山多田法律事務所の蓮見京子(常盤)のところに萩原翔平(佐藤緋美)が訪ねてくる。翔平は、蓮見が夫の蓮見壮一郎(唐沢寿明)が逮捕される前に住んでいた家の近所に住む男子高校生で、その母の奈津子(須藤理彩)と蓮見は友人関係にあったのだが、壮一郎の逮捕で友情は崩れてしまっていた。
翔平は、あるビルの屋上で友人の中村明宏(前田旺志郎)とタバコを吸っていたところを管理人に見つかり、それを蓮見に相談しに来ただけだったが、その後に管理人が遺体となって発見されたことから逮捕されてしまう。
無実を訴える翔平の弁護を朝飛光太郎(北村匠海)とともに担当することになった蓮見。容疑を否認している翔平の無実を証明する手がかりを探していくと、翔平と同じ野球部で同じ地区に住む宇佐美友也(水沢林太郎)の目撃情報が見つかり、あとから来た友也が管理人ともみ合いになった末に起こった事故だということがわかったのだ。
一方、壮一郎は起訴されることが決定し、保釈請求をするも検察側からの強い反対で棄却。ライバルであり壮一郎を目の敵にしている東京地検特捜部部長の脇坂博道(吉田鋼太郎)の根回しによるものだと思われるが、実は保釈請求された直後に蓮見に想いを寄せている多田征大(小泉孝太郎)が壮一郎に会いに行っていた。「蓮見のためにも、保釈請求を取り下げるように」とお願いをしに行ったようだが、この行動は本当に蓮見を思ってのものなのか、それとも別の意図があるのか、と含みをもたせた内容だった。
視聴率こそ残念な結果だったが、最初から内容もキャストも良いと言われてきただけあって、見ごたえは抜群。そして、もうひとつこのドラマが支持されている理由のひとつとして、嫌われている登場人物がいないという点があげられる。