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碓井広義「ひとことでは言えない」(6月4日)
ギャラクシー賞発表、受賞したドラマ2本、なぜ感動呼ぶ?「いい話」と一線を画す
さらに被災地に暮らしながら家も家族も無事だった男(中井貴一)は、何も失っていないことに罪悪感を抱いている。不公平だとさえ言い、「自分の無事が後ろめたいんです」と悩んでいる。 だがその一方で、支援する側として「そうそう他人の身になれるか」という反発心も押さえきれない。
ドラマは相反する思いが同居する当事者の心情を、巧みなストーリーとセリフで表現していた。震災から3年。これからが本当の意味での「絆」が問われる正念場だと教えてくれる秀作だ。
『あまちゃん』の成功を支えていたのが宮藤官九郎の脚本だったように、この作品もまた、山田太一ならではの脚本によって、見る者の気持ちを動かすドラマとなっていた。
ぜひ、ギャラクシー賞優秀賞の受賞記念として、再放送されることを望みたい。
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UPDATE:11:30