フィギュアスケート一筋で日本を代表する選手にまで上り詰めた真央と、才能を生かし芸能界デビューも果たした舞――。一時はタイプの違う仲良し姉妹としてメディアでもふたり揃って取り上げられることも多かったが、休養宣言後の真央は現在、在籍する中京大学の学生生活を満喫する一方、契約スポンサーの期待に応えるべく、タレント的な活動も充実させている。
7月には佐藤製薬「ストナシリーズ」の新CM発表会でトレードマークのロングヘアをバッサリ切ったショートボブヘアを披露。歌声まで披露して話題となった。9月には住友生命のキャンペーンCM発表会に登場し、スケートを離れてから初めての夏休みの思い出について「スキューバダイビングの免許を取りました」と満喫している様子をみせた。しかし、注目が集まる今後の競技活動については明言せず練習再開のメドも立っていないという。
その裏で舞は、9月に発売された写真週刊誌「フライデー」(講談社)に以前から交際を報じられているJ-POPグループ「シクラメン」のボーカルDEppaとの焼肉デート写真を掲載され、DEppaの家族も同席していたとされ、結婚秒読みとも噂されている。9月の住友生命の発表会で真央は、誕生日の同月25日は舞と一緒に食事をする約束をしていると明かしたが、記者陣からはそれ以上掘り下げるような質問は出なかった。
一般紙スポーツ担当記者は語る。
「フィギュア選手は、芸能人以上にイメージを大事にします。子どもたちに夢を与える仕事なので、私生活の話題は基本タブー。たとえ本人の話題でなくても、熱愛などの話題は触れないというのがスポーツメディアの世界では暗黙の了解です。特に真央の場合は、23歳になった今でも少女時代のイメージが定着していますし」
また、前出の9月の発表会に出席した芸能記者たちも舞の熱愛報道にはまったく食指が動かなかったようだ。そもそもそこに集まったメディアは一様に浅田姉妹の近況には関心がなく、スポンサーの広告のためというのが本音の模様。
トップ選手ゆえの難しさ
その発表会と同じ日には、浅田姉妹が出演する『浅田真央・舞のTRY&GO 初体験!素顔のプライベート旅』(テレビ東京系)が放送されたが、放送後の評判はいまいち。というのも、旅行のクライマックスは、ニュージーランドの天然氷の上を浅田姉妹が滑るというものだったのだが、テレビ関係者からは「浅田姉妹が氷の上で滑るなんて当たり前。真央ちゃんが常夏の海でビキニになっている姿なら話題性はあると思いますが」と語る。別のテレビ局関係者も「映画『アナと雪の女王』のヒットもあり浅田姉妹に目をつけたのでしょうが、タイミングも微妙にずれているし話題性に欠け、視聴率はとても取れないでしょう」と厳しい。
メディアや世間の浅田姉妹に対する関心が薄まりつつある中、もし真央がこのままスケート靴を脱いだ場合、真央と舞の今後はどうなるのであろうか。
「同じ元フィギュア選手でも、現在バラエティー番組にひっぱりだこの安藤美姫や織田信成のようなタレント性が真央にあるかといえば疑問です。真央の需要がなくなれば、それにつられて舞の出演機会も減るでしょう。“真央ちゃん”のイメージを守っているだけでは、姉妹そろってフィギュア引退後の芸能活動が厳しいものになりかねなません」(前出テレビ局関係者)
誰もが認める世界トップレベルのフィギュア選手であり、抜群の好感度を誇る真央ゆえに、今後の身の処し方をめぐり難しい選択を迫られているのかもしれない。
(文=編集部)