ウェブ、IT業界に精通し、数多くのビジネスの立ち上げを知るシリアルアントレプレナー・小川浩氏。先見の明を持つと各界から注目される小川氏がIT、ベンチャー、そしてビジネスの新しい時代を独自の切り口で解説する。
IT業界、特にネット系やアプリ系のスタートアップ【編註:創業間もない企業】では、比較的アップルのマッキントッシュ(Mac)ユーザーが多いことにお気づきの方も多いだろうと思う。特に米国カリフォルニア州のシリコンバレーやサンフランシスコあたりのベンチャーでは、もはや圧倒的多数と言っていい。アップルが社名からコンピュータの文字を外して久しいが、それでも多くのユーザーにとっては「アップル=Mac」である。
iPhoneやiPadが艦上戦闘機だとすればMacは空母であり、多くのビジネスパーソンがモバイルとPC、iOSガジェットとMacなどを併用していると思われるが、どのような組み合わせで仕事をしているのだろうか?
ちなみに、筆者のIT武装を紹介すると、以下のようになる。
【モバイル】
・iPhone 5s……メインの携帯電話。電話は滅多にしない。日々のメールなどのメッセージングの読み書きの7割くらいはiPhoneでこなしている。これがないと生きていけない。
ただし、よく使うアプリは自社アプリのほかに、Facebook、Facebookメッセンジャー、Googleマップ、カレンダー、時計アプリ(タイマー、アラームとして)で、基本的には純正アプリ以外のアプリは滅多にダウンロードしない。
・Galaxy S4……自社サービスの試験機用として購入。毎日持ち歩いているが、モバイルSuicaしか使わない。Androidユーザーには申し訳ないが、あまりの使いにくさというか不細工さに、壁に投げつけようかと思った瞬間が何回もある。
・iPad Air 4G LTE……外出用に使う。特に海外ではWi-Fiを探す必要がないから重宝する。最初は頑張ってKeynote(プレゼンテーションソフト)やメモも活用していたが、入力デバイスとしては、MacBookには勝てず。メールを書くにもiPhoneのフリック入力のほうが便利ということで、主にiCloudで共有しているKeynoteのプレゼンを顧客などに見せるために活用。自宅ではKindleアプリでの読書用に大活躍。
●それぞれの場所と用途に合わせたデバイス選び
【自宅作業用】
・MacBook Air 11……元々オールラウンドのメイン機として使っていたが、最近購入したMacBook Pro 13にその座を譲り、現在では自宅作業専用マシンになったが、土日深夜を含めて自宅での仕事時間が長い筆者にとっては、いまだメインマシンだともいえる。
【オフィス作業用】
現在、オフィスでの作業にはMacBook Pro 13 Retinaを使っている。スペックはこの機種では最強にアップグレード。
・2.8GHzデュアルコアIntel Core i7
・16GB 1,600MHz DDR3L SDRAM
・1TBフラッシュストレージ
CPUはともかく、メモリーとストレージはノートブックとしては、これ以上望むべくもないくらいに奢っている。当分は不足が出ることはないし、見合うだけの仕事をしなくてはというプレッシャーを与えてくれるほどのものだ。
MacBook Air 11は、自宅のソファーで仕事をすることが多い筆者にとっては、その軽さが取り回しの良さになり、非常に楽に作業ができる良いパートナーだ。反面、オフィスのようにデスクに置いて使うと画面の小ささが、細かい作業をするときにはあだになる。だからオフィスでは27インチの大きいモニターと併用していた。