とりあえず、全員315円加算し、ファーストドリンクには生ビールを注文。それから生ビールがテーブルに到着するまでは約3分。
最初は問題ないかと感じたが、2杯目は注文してから提供されるまでに7分30秒を要した。嫌な予感は的中し、さらに3杯目は10分以上たっても出てこない。店員に提供遅延の理由を尋ねても、「上の階(当初入店を希望していた店舗)に団体客が入っており、スタッフがそちらの対応に回り人手が足りていない」という腑に落ちない説明をするのみ。ドリンク待ちの状態で刻一刻と時間が過ぎていく。
粗末なコース料理、忘れられたシメのチャーハン
当日のコース料理は、長さ4cm、直径3cmほどの小さめな生春巻きからスタートしたが、ライスペーパーを十分に戻しておらず硬い。シーザーサラダは大皿にどっさり盛られ、一見するとボリューミーだが、よく見ると90%近くがレタス。また主観ではあるがドレッシングの酸味がきつく、お世辞にもおいしいとは言えない。
3品目の枝豆には塩味がなく、3つしか出てこなかった唐揚げはコンビニエンスストアのホットスナックを思わせる小ささだ。次に登場したのは、甘い醤油だれがかかったイカの丸焼き。このあたりは特に問題もなかったのだが、最後にトラブルが発生した。コース料理は7品の予定だが、なぜか6品目にデザートが届いたのだ。
幅2cm、直径4cmの小さいロールケーキを食べながら、本来の6品目に来るはずのチャーハンが抜けていることを店員に告げると、水気を多く含んだ卵かけ御飯のような代物が慌てて届けられた。
最終的に2.5時間で届いたドリンクは計12杯(1人4杯)。普段のペースならば2.5時間で最大10杯は飲める筆者からすれば、その半分以下しか飲めなかったことになる。
料理と4杯のドリンク、サービス内容に照らしてみれば、とても激安とはいえず満足度も当然低い。「お得」とはほど遠く感じられた。これならお酒も料理も、味・量ともに優良な居酒屋で飲み放題を付けずに注文していたほうがよっぽどよかったというのが個人的感想である。
余談だが、途中、本当に上階の系列店に団体客が入っているのか確かめにいくと、約3組6~7人しか客は確認できなかった。見に行く前に帰った可能性も考えられるが、やはりどこか解せない。
国内でもトップクラスの居酒屋激戦区にもかかわらず、このような惨状。口コミサイトに掲載されていた評価は事実だった。
(文=A4studio)