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FC東京の東慶悟、倒した相手の頭部を蹴る蛮行…なぜかベガルタ仙台もJリーグも沈黙

文=編集部
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FC東京の東慶悟が倒れている選手の頭部を蹴るシーン

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、厳しい状況が続くなかで行われている日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)も佳境を迎えている。今季は川崎フロンターレが記録ずくめで優勝しそうな気配なうえ、2部に降格するチームもない特別ルールのため、順位争いが例年ほど過熱してはいない。

 そんななか、11月18日に行われたベガルタ仙台対FC東京の試合が、インターネット上で注目を浴びている。

 その理由は、FC東京のキャプテン・東慶悟のプレーにある。

「東は背番号10を背負うとともに昨年からキャプテンを任命され、名実共にFC東京の顔です。大きな好不調の波もなく、チームをまとめ上げる求心力もあると定評があります。しかし、7月22日の札幌戦で右足を骨折して手術を受け、約4カ月の離脱を余儀なくされました。30歳の東にとって、初めての長期離脱でした」(スポーツジャーナリスト)

 その東が復帰するとの事前情報もあり、注目度が高まっていたなかで“事件”が起きた。後半15分ごろ、ベガルタの攻撃中、東は相手選手に向かって激しくスライディングタックル。ボールには触れず、足を蹴るようなファウル。しかし、ベガルタの攻撃が続いていることから審判はアドバンテージをみて、ファウルを取らずに試合を続行。その直後、東は自ら倒した相手選手の頭部を蹴り飛ばして立ち去ったのだ。

「主審はボールのほうへ向かっており、問題のシーンはその真後ろで起こりました。仮に東の足が偶然、相手の頭部に当たったとしても、声をかけて様子をうかがうはずです。それすらもしていないことから、故意に蹴ったのではないかとの声が高まっているのです」(同)

 試合後、FC東京の長谷川健太監督は東について、「彼がいればゲームが落ち着く。チームに芯が入ったような試合ができた」と称えたが、そのラフプレーについては触れていない。

 東本人は、 「『10番』をたくさん掲げていただいて本当に胸が熱くなったし、選手としてプレーする喜びを改めて感じた」と、長期離脱から復帰できた喜びを語ると共に、支えてくれたサポーターに感謝を伝えた。

 FC東京はアジアチャンピオンズリーグに出場しており、悲願のアジアチャンピオンを狙う。ルヴァンカップも勝ち残っており、来年1月4日に決勝を行う。日本を代表するチームとして、またそのチームのキャプテンとして、全国のサッカー少年たちの模範となる選手であってほしい。

 今のところ、FC東京はもちろんベガルタもJリーグも、東のプレーについて言及していない。ベガルタがJリーグに申請しない限り、追加制裁は行われないだろう。頭部を蹴るという行為は、悪質性が高いだけでなく、極めて危険でもある。選手を守るためにも、ベガルタは件のプレーについて問い合わせをするべきではないだろうか。

(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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