(「Thinkstock」より)
たとえば「巨大な蛇が飼育係を丸飲み!」などと題された見るに堪えないグロ動画を見ようとして再生ボタンを押すと、そこに隠しコードが含まれていて、勝手に「いいね!」がクリックされたことになってしまう。当然のことながら、このグロ動画については、ユーザー自身の”趣味”としてFacebookに投稿される。
このように、Facebookの「いいね!」機能を乗っ取る手口は「ライクジャッキング」と呼ばれる。その原型とも言える「クリックジャッキング」という手口は、2008年頃から頻発している。クリックという動作を乗っ取ってしまうことから、この名前がつけられた。
クリックジャッキングに引っかかると、ユーザーがウェブページにあるリンクなどをクリックした際に、自分がクリックしたのとは違うところを勝手にクリックさせられてしまう。結果的に、ユーザーは危険なウェブサイトへのリンクをクリックさせられたりする。これをFacebookの「いいね!」機能に特化したのがライクジャッキングというわけだ。
ライクジャッキングでは、先に紹介したグロ動画だけでなく、エロ動画が舞台となることもある。日刊サイゾーなどでも報じられたが、柏レイソルのDF増嶋竜也もエロ動画によるライクジャッキングの餌食となった1人だ。ライクジャッキングにより、獣◯モノのエロ動画について「いいね!」が勝手にクリックされたため、彼の”趣味”としてFacebookに投稿されるハメになってしまったのである。
笑い話で済むような内容の動画ならまだいいが、決して笑えないような度の過ぎたグロ動画や特殊すぎるエロ動画について、勝手に自分の”趣味”として投稿されるのは結構深刻な問題だと言える。人によっては、社会的信用に関わる事態に進展するケースも考えられるだろう。