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「原発事故処理は我々のおかげ」とのゴーマンに、現場から非難囂々

いまだに東電擁護、原発推進に“ご熱心” 東電労組とは何者?

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 これはまさに、東電や電力業界の主張をそのままなぞっているにすぎない。記事では、電力料金値上げの事例ばかりを取り上げ、その他の要因や考えられる可能性などについては一切触れていない。日本国内での電力料金を高止まりにしている原因である「総括原価方式」についてはどこにも記述がなく、さらにPPS(特定規模電気事業者)に関しても一切触れられていない。ただひたすら、

「発送電分離でも消費者にはなんのメリットもない」

と印象付けるような記事に終始している。

業界からも東電労組への批判

 こうした東電労組の体質に対する批判も多い。

 電力業界関係者は、次のように語る。

「東電労組は、福島第一原発の事故とその事後処理は、我々組合員の努力によって被害が食い止められているなどと、ことあるごとに強調しています。しかし、事故現場の最前線で働いているのは、東電社員とは関係ない派遣労働者ばかりで、東電社員は安全な場所でぬくぬくしているだけです」

 ある派遣労働者は、「最も危険な場所で働いている私たちに、東電労組は何もしてくれない」と、怒りをあらわにする。

 昔から「優れた企業には優れた労組がある」と言われたが、不誠実が染み付いた体質の東電には、相応の労組が存在しているということなのだろうか。
(文=橋本玉泉)

BusinessJournal編集部

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