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日本振興銀行グループの解体が外食産業に描く波紋

親会社フーディーズ破産で村さ来、焼肉のさかいはどうなる?

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行き先が気になる焼肉屋さかいほか。
※画像は「焼肉屋さかい」HPより
 ジャスダック上場の焼肉チェーンさかい(旧社名・焼肉屋さかい、名古屋市)、同じく回転ずしや居酒屋・村さ来を運営するジー・テイスト(旧社名・平禄、仙台市)、東証2部上場の長崎ちゃんめんチェーン、ジー・ネットワークス(旧社名・パオ、山口県山陽小野田市)という上場外食3社の株式に関心が集まっている。仙台平禄(平禄寿司)は回転すしの元祖として知られている。

 いずれも、日本振興銀行が組織した中小企業振興ネットワークに参加していた企業だ。資金スポンサーである日本振興銀行が破綻し、ネットワークは解体。その過程で、親会社のフーディーズも破産した。

 フーディーズ(東京・豊島、非上場)は8月31日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。民間信用調査会社、東京商工リサーチの調べだと負債総額は80億2825万円。

 同社は2004年3月、外食事業の支援を目的に設立された。08年12月、中小企業飲食機構と中小企業保証機構が共同で買収して、中小企業振興ネットワークのメンバーに加わった。都心の居抜き物件を活用した飲食店「時の居酒屋、刻(KIZAMI)」「和風ダイニング、きざみ」「個室焼肉、牛の刻」を経営、11年3月期には売上高30億6416万円を計上した。

 しかし、10年9月に資金スポンサーの日本振興銀行が民事再生法を申請して破綻。フーディーズは振興銀行関連の損失処理を行い、12年同期時点で25億5074万円の債務超過に陥った。振興銀行の債権は整理回収機構に移管されており、回収機構が振興銀行の債務整理の一環として、フーディーズの破産を申し立てたのである。

 フーディーズは業績不振の企業を買収する役割を担っていた。09年10月に買収したのが学習塾と居酒屋を展開するジー・コミュニケーション(略称ジーコム、名古屋市、非上場)である。

 ジーコムは94年6月、愛知県の蒲郡市役所の職員だった稲吉正樹氏が学習塾「がんばる学園」を創業したのが始まり。00年に居酒屋「高粋舎(当て字だが店の屋号で、はいからや、と読ませる)」を開店したのを機に外食産業に進出、社名をジー・コミュニケーションに変更した。

 多くのベンチャー起業家がそうであるように稲吉氏も05年頃から積極的なM&A(合併・買収)で勢力を拡大していった。冒頭に上げた外食3社、さかい、ジー・テイスト、ジー・ネットワークスは、この頃買収した。

 その後、07年10月に会社更生法を申請した英会話学校、NOVAのスポンサーになり、傘下に収めた。全国ブランドのNOVAを買収したことで、その名前が知られる存在となった。